令和6年度 まちづくり懇談会(2)

4／28

■3.道の駅・温泉整備計画(案)について
産業課長：これまで道の駅は平成24～26年に初回の検討、平成29年度からはグランドデザイン構想として鶴沼地区全体を観光事業地とする方向で令和5年度まで検討をしてきました。新しい道の駅は、令和9年4月のオープンに向け野菜の直売所とテイクアウトの飲食店および24時間トイレを併設させた小規模な道の駅を建設する方向で現在検討しています。

◆基本方針
(1)浦臼町の「農業」・「観光振興」の拠点として、温泉施設と道の駅を中心としたこの地を拠点と位置づけます。町民同士また町民と来訪者との交流の場として、本町の魅力を知ってもらう交流人口、関係人口創出の場とします。
(2)温泉と道の駅、さらに隣接する鶴沼公園が一体的な施設となって、単なる立ち寄りの場所ではなく「目的地」として来場いただき、「周遊利用」してもらえる施設とします。
(3)道の駅に対する評価は「食」が大きな部分を占めており、交流拠点の物販、飲食コーナーでは、本町の農産物や農産加工品を中心に販売、提供します。

◆各施設の現状と今後の考え方
(1)自然休養村センター
旧耐震基準の建物で老朽化が著しく、またバリアフリー等の対応も難しく大規模改修を施し使用することは得策ではないため解体。跡地を有効活用する方向で検討を進める。

(2)温泉保養センター
新耐震基準を満たしているが、温泉施設の大規模改修やバリアフリー等の対応が必要となる。現施設の改修に向けて建物の構造的な調査を行い、施設改修により今後どの程度の使用期間が見込めるのか、改修費がどの程度になるのかなどを明らかにし存続に向け方針を決定する。

(3)道の駅(旧ガーデン)施設
現在野菜の直売とテイクアウト店が利用、耐震性もなく老朽化が著しいことから解体。跡地はコンテナハウスを利用した店舗やキッチンカー等の販売スペースとして検討する。既存店舗は新しい道の駅等へ移転しての営業とする。

(4)トイレ(つつじ苑・桜花苑)
原因不明の臭気がこもる状況であり改善が必要であるため解体し、この場に新しい道の駅を建設予定とする。

(5)食の駅・神内ファーム直売施設
老朽化が進行していることを確認。事業者の意向を聴き取り新しい道の駅施設に移転もしくはコンテナハウスへの移転など今後の方向性について協議を行う。

(6)ヘルシー食品物産館
新たな事業者により営業が開始、基本的に現行施設において営業を継続していただく。

◆スケジュール(予定)
○道の駅
・令和6年度
整備方針・配置等の検討
・令和7年度
新道の駅の基本設計・実施設計
仮設トイレ設置工事
トイレ(つつじ苑・桜花苑)解体
・令和8年度
新道の駅の建設工事
・令和9年度
旧道の駅解体工事、外構工事

○温泉
・令和7年度
温泉施設の調査
温泉施設の基本設計
・令和8年度
温泉施設の実施設計
・令和9年度
自然休養村センターの解体
温泉施設の改修工事
・令和10年度
外構工事

■3.道の駅・温泉整備計画(案)についてのご意見・ご質問
○道の駅のトイレが汚いのでトイレだけでも工程を前倒してきれいにできませんか。
川畑町長：建設に関してはお示ししたスケジュールが最も早急な対応となりますのでご理解いただければと思います。

○自然休養村センターは解体することに決まっていますが、改修して町民が関われる施設として再利用することはできませんか。
石原副町長：町としても利用できるものは利用したいと考えていますが、施設内全てが老朽化し耐震補強等の改修をしても他の問題があり、費用対効果などを考慮した際に現在の施設は残せないのが専門家の意見を参考とした見解になります。

○道の駅はコンパクトに作るとのことですが予算はどのくらいを想定していますか。
川畑町長：現段階ではコンサルタントを介入せずに出店者、まちづくりに関心がある方、役場など一部の町民で検討しており正確な金額についてはお答えできない状況です。金額等決まり次第改めてお伝えする予定です。

○道の駅、温泉整備計画について現時点での事業費や計画が示されていませんが、次に町民である自分たちが計画を知るのはいつ頃になりますか。
川畑町長：町民のみなさまにも情報提供しご意見を伺いたく考えています。現在のところ未定ですが町民のみなさまに告知し懇談会等集まっていただく機会は設けたいと考えています。

○要望
・道の駅は一体型となっているところが多いので外を行き来するのであればなるべく屋根をつけた方が利用する方も利用しやすいのではないでしょうか。
・キャンプ場、温泉、道の駅、いこいの森まで一体化して考える必要があるのではないでしょうか。キャンプ場は利用客が大勢いるので施設をきれいにし、キャンプ場でイベントや建物内で商品を販売するなどしてみてはどうでしょうか。
・道の駅について町民が一カ所に集まりアイデアを出し最終的にみんなで決められるようにしてみてはどうでしょう。
・関係人口の創出や町の知名度の向上など道の駅を改修しないといけない目的についてもっと強く町民に説明してほしいです。
・どこの道の駅も事業費が過大になっているので採算等よく検討してほしいです。
・道の駅、温泉施設と新しく建設することはよいが維持管理費もかかるのでその辺もよく考えてほしいです。

川畑町長：道の駅は新たに動き出したところです。
まだ概要の段階であり現在は役場が出店者等に意見をいただきながら検討しているところです。道の駅だけではなく周辺も含めて周遊施設化することがコンセプトとなり、さらに身の丈にあった中での建設となりますとアイデアが重要だと思っています。浦臼町を知っていただく入口の役割を果たすのが道の駅だと考えていますので、関係人口、交流人口を繋げ、観光拠点としても歴史があるので今回は多くの町民のみなさまの意見を聞き経費をできるだけ抑えた中でどこまで施設整備ができるか時間をかけて進めたいと考えています。