■令和6年 第4回浦臼町議会定例会 一般質問
第4回定例会は12月10日から12日まで開催し、6議員から一般質問がありましたので、内容を要約し報告します。
◆静川議員
○防犯カメラの設置
Q.質問
日本の治安の良さは世界に自慢できる誇りの一つと思っている。しかし近年、年間6万件以上の犯罪が発生していて、身近な問題となっている。 生活を安心して送るためには日々の防犯対策が必要不可欠であるため、防犯対策の一つとして防犯カメラを設置しては。
A.町長答弁
現在の本町における設置状況については、主要な10か所の公共施設に防犯カメラを設置していて、近隣自治体と比較しても同等以上の設置箇所数となっている。
設置数の充実が犯罪抑止や様々な効果を高めることは理解しているが、現時点では町として全町をカバーする広範囲な設置は考えていない。
今後、警察からの要請や町内会、商工会関係者等からの要望に応じて逐次判断をしていきたい。
○生成AIの導入に向けての検討を
Q.質問
生成AIはいわゆる人工知能の一つであり、人間のように文章や画像を生成することができる。従来のAIはある程度のパターンやルールに基づいて情報を処理していたが、生成AIはその枠を超えて人間のような創造的な表現をすることができる。
今まではアイデアの発想や設計、文章、テーマやストーリーの作成に多くの時間と労力がかかっていたが、生成AIを活用することで多くの新しいアイデアや創造性を受け取り、それを自分なりの表現に取り入れることで作業効率が大幅に向上し、今まで考えつかなかった新たな視点に立つことができるのでは。
少子高齢化時代を迎え、さらに人員の不足など、町が抱える課題は少なくない。住民の生活環境をさらに守り続けるため、導入の検討をしては。
A.町長答弁
生成AIを効果的に活用するためには、職員のスキルアップが求められる。
導入に向けたステップとして、生成AI導入による効果、導入目的の明確化、職員教育、運用体制の構築等が必要と考えている。
生成AIは人員不足や町が抱える課題解決に役立てる可能性を秘めた技術であると捉えていて、担当課に調査を指示していたところでもある。
今後はAIを搭載した会議録作成等に活用できる自動音声文字起こしアプリの職員向けデモを開催することとしていて、活用に向けて検討を続けていく。
◆砂場議員
○町内の除雪事情
Q.質問
浦臼町は豪雪地帯で毎年除雪の問題がある。令和元年から高齢者除雪費助成事業が開始された。昨年度は利用者100名、総事業費約345万円だった。しかし、除雪を担う事業者数は個人を加えても多くはない。
令和3年に除雪の一般質問があり、行政が主体的に関わるのは難しいと言いつつも、内部で相談し実現可能なら実現したいとあった。
現在は除雪に対しての需要と供給のバランスが良いとは言えず、事業者も高齢化し、機械も古くなりいつまで続けられるのか、後任事業者を探せないといった問題もある。
事業者が少なくなれば安心に住むこともままならなくなる。行政としても事業者への支援を議論して良いのでは。
(1)高齢者除雪助成事業はこの5年間で一定の成果を上げている。町長の考えは。
(2)前回の答弁から内部との相談はされたか。事業者への支援は考えられないか。
A.町長答弁
(1)高齢者世帯等除雪費助成事業は、除雪作業が困難な高齢者に対し事業者に支払った費用の一部を助成し、経済的負担軽減を図っていて、一定の成果を上げていると考えている。
(2)内部協議の状況と事業者への支援について、除雪作業の担い手確保や増加に資するため事業者への助成の可否を内部で検討した経過があるが、除雪作業の種類、請負件数、請負単価等が事業者によって異なり、機種によっては除雪作業以外への汎用性もあるなど事業者間で条件の隔たりが大きく、公平性、平等性を備えた明確な制度設計が難しく結論には至っていない。
全道市町村における高齢者世帯等に対する助成制度を調査したところ、9自治体で本町同様の現金給付が行われている。本町の助成額は上位に位置していて、この助成金を活用し経費負担が軽減されることで除雪作業の委託につながり、事業者が請け負うという双方にメリットのある循環が生まれていると考えている。
今後も除雪の担い手不足は厳しい状況になるため請負事業者数の推移などを注視し、定住と福祉の両面から有効な施策を検討する。
◆野崎議員
○えみるの公園に照明を
Q.質問
9月に多世代交流施設えみるで秋の祭典イベントが開催されたが、夜間は遊具のある場所まで照明が届いておらず、暗いところで遊ぶ子どもたちが気になった。イベントの司会者も気がつき、マイクで保護者の方に注意を促していた。
夜間イベント等でも子どもたちが安全に遊べるよう、また不審者から子どもたちを守るため、照明と防犯カメラの設置が必要では。
A.町長答弁
本年9月7日開催の当該イベントは正午から19時半まで日程が組まれていたが、遊具の夜間使用は想定されていなかった。
なお、本町では他の施設も含め日没後の屋外遊具の利用は想定していないため、夜間利用を促すような照明設備の設置は考えていない。
防犯カメラについては、遊具設置の庭園側に向けて既に1台が設置されている。現状、増設の考えはない。
○町営バス停留所の新設
Q.質問
滝川市立病院前に町営バス停留所を新設できないか。銀座通バス停から滝川市立病院までの距離を高齢の方が歩くのは大変だと考える。
通学のみならず、高齢者の通院の足としても必要なバス路線なので、浦臼町地域公共交通会議にバス停の新設は諮れないか。
A.町長答弁
町営バスの運行にあたり、北海道中央バスをはじめとする関係機関と事前協議を重ね、停留所の重複等で中央バスの路線に影響が出ないことを条件に同意を得た経過がある。滝川市立病院前まで延長すると中央バスの市内線と重複路線となる。
また、滝川駅発のJRや中央バスとの接続を考慮するとえみるを10分以上早く出発する必要があり、高校生の通学に影響を与えることから、滝川市立病院前へのバス停留所の設置はできないと判断している。
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