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健康最前線

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北海道清水町

あいうべ体操でお口の機能を保ちましょう!

■『お⼝は健康の⼊⼝』
〜お⼝のメカニズムと働き〜

記 清野 智美 ⻭科衛⽣⼠

◇発声のメカニズム
声を出す時、例えば舌は「ラ」と言えば舌先、「カ」は舌の奥、「タ」は舌の中央を動かして発声します(弾き音)。
唇は「パピプペポ」と発する時、しっかり閉じてから、口の中に溜めた空気圧を破裂させるようにします(破裂音)。
歯を意識しながら「サシスセソ」と言うと、上下の前歯が距離を取り、その隙間から息が出て発声します(歯茎(しけい)音)。
このように発声のメカニズムには、声帯だけではなく舌・唇・頬・軟口蓋(なんこうがい)・歯など、それぞれが重要な役割を担っています。

◇表情筋を鍛える口腔(こうくう)体操
人が笑っているか、泣いているかは、笑い声や涙がなくても顔を見れば察する事ができます。このように、頬や目の輪郭を構成する表情筋の動きが「喜怒哀楽」を表現しています。
マスク生活が長かった事で、表情筋の動きに変化が見られる事が報告されています。マスクをはずす機会が増える今、口や顔をおおげさに動かす『口腔(こうくう)体操』で表情筋を鍛えましょう。
口腔(こうくう)体操は、表情の豊かさばかりではなく、噛む・飲み込む・発声・呼吸機能の老化予防にも貢献できます。

◇楽器演奏と口腔(こうくう)機能の関係
楽器演奏の中で、特に吹く楽器を使う演奏者は、演奏自体が口腔(こうくう)機能の訓練になっています。
例えば、サックスホーンは、唇・舌・頬・軟口蓋(なんこうがい)・のど・歯などが、口腔(こうくう)に取り込まれた空気や息を微妙に調整することで音を奏でます。
口腔(こうくう)でそれぞれの器官が瞬時に動くように演奏を重ねることで、日常の話す・食べる・呼吸するといった基本の動きにプラスに影響しているのでしょう。

『お口は健康の入口』です。全身の健康のためにも口腔(こうくう)体操でお口の機能を保ちましょう。

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