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【特集】清水の礎を築いた渋沢栄一(2)

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北海道清水町

■新一万円札発行が契機全国に広がる交流の輪
◆渋沢栄一がつないだご縁 12の自治体・団体で包括連携協定
昨年11月、清水町は「渋沢栄一翁の顕彰に関する包括連携協定」に加入しました。この協定は、栄一にゆかりのある自治体・団体の特徴を生かし、多岐にわたる分野で相互協力することで、各地域の発展などを目指すものです。
2019年に東京商工会議所や埼玉県深谷市など6者での締結から始まり、現在は12者に拡大。今年2月には東京商工会議所で12者首脳会議が開かれ、栄一をご縁とした事業展開について、さまざまな協議が行われました。

◆包括連携協定を結んだ12の自治体・団体紹介
◇清水町
1898年(明治31年)、栄一らによって町の礎となる十勝開墾会社の農場が設立されました。

◇深谷商工会議所/ふかや市商工会
埼玉県深谷市の商工会議所/商工会で、栄一を通した地域の商工業振興に向けて、深谷市が一体となり取り組んでいます。

◇埼玉県深谷市
1840年(天保11年)、現在の埼玉県深谷市血洗島で栄一は誕生し、この地で23歳までを過ごしました。深谷市には、栄一が帰郷した際に寝泊りした旧渋沢邸「中の家」など、栄一に関わる史跡が多く存在します。栄一アンドロイドによる講義が見学できる「渋沢栄一記念館」、命日に献花式が開催される銅像(JR深谷駅前)などもあります。

◇東京都北区
栄一が61歳を迎えた1901年(明治34年)、北区飛鳥山に本邸を構え生涯を過ごしました。本邸跡地は現在「渋沢栄一史料館」として北区飛鳥山公園内にあり、公園内の「渋沢×北区 飛鳥山おみやげ館」では清水の特産品が販売されています。また、昨年10月に清水町と北区は、森林育成や災害時の相互協力などを推進する協定を結び、連携強化に取り組みました。加えて昨年は、北区の民間業者がアンテナショップ「渋沢逸品館 TSUNAGU marche(ツナグマルシェ)」を開設し、清水の特産品販売を通して魅力を発信してくれています。

◇東京都板橋区
板橋区には、栄一が約50年間院長を務めた救貧施設「養育院」があり、同院を中心に栄一は社会福祉を支えました。清水町と板橋区は交流が進み、昨年から同区のハッピーロード大山商店街にある「とれたて村」で清水の特産品販売が始まりました。

◇公益財団法人 渋沢栄一記念財団
東京都北区にあり、栄一の事績や思想、栄一が生きた時代に関する資料収集や研究などを行っている団体です。

◇東京商工会議所
1878年(明治11年)に設立し、当時38歳の栄一が初代会頭となりました。現在は千代田区に本部を置き、東京23区内の会員で構成される民間の総合経済団体として活動。全国のゆかりの地交流の中心的な役割を担い、定期的に「渋沢ゆかりの地物産展」を主催しています。

◇岡山県井原(いばら)市
岡山県西南部にあり、国産デニム発祥の地と言われています。一橋慶喜(後の江戸幕府第15代将軍徳川慶喜)の家臣となった栄一が現在の井原市を訪れ農兵を募集。この功績が慶喜に認められ、栄一が世に出るきっかけとなりました。

◇東京都千代田区
東京商工会議所、帝国劇場、帝国ホテル東京など、栄一と関わりの深い場所が数多く存在し、栄一自身も住居を構えた地区です。

◇東京都中央区
1873年(明治6年)、栄一は日本初の銀行「第一国立銀行」を中央区兜町(かぶとちょう)に設立。その後、この地には現在の東京証券取引所が設立されるなど、日本経済の中心地として発展していきました。

◇東京都江東区
1876年(明治9年)からの12年間、栄一が住居を構え、数多くの事業を創立した地区です。栄一の足跡を感じられるスポットが多く残っています。

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