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自治体の皆さまへ

【特集】まちおこしチャレンジャー(1)

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北海道清水町

清水町に集まって来た4人の若者たち。彼らは、この町で、新たな挑戦をするためにやって来ました。
彼らの挑戦とは「未来の清水町を引っ張って行く人になる」こと―

これまで清水町は、子育てや移住支援など、あらゆる施策を行いましたが、20代から40代の地域を担う人材は依然として減り続けています。
このままでは、地域の活力を維持することが難しい…という現状を打破するため、昨年度から「地域プレーヤー創出・育成」事業を始めました。

地域プレーヤーとは「地域課題や地域資源に価値を見出し、新たなビジネスを自ら創る人」を指します。彼らは、地域プレーヤーになり、未来のこの町を支えようという想いを持ってやって来ました。

清水町が彼らと一緒に目指し始めた、まちの未来の姿を早速のぞいていきましょう。

■地域プレーヤー創出・育成事業が目指す姿は、”地域をフィールド“にして”活躍する人があふれる“まち
地域プレーヤー創出・育成事業は、地方創生を手がける民間企業の株式会社ジェイアール東日本企画へ委託して進めています。地域をフィールドに活躍する「地域プレーヤー」を3年かけて育て、育った地域プレーヤーが活躍し、さらに新しい人材や仕事を呼び込むことで、継続的に地域プレーヤーが生み出される仕組みを築こうとしています。
同じような取り組みを行っている福島県田村市では、地域課題の「廃校」を複合型オフィスに変え、首都圏や地元企業のオフィスを誘致し、新たなビジネスを生み出しました。
他自治体の事例を参考にしながら、清水町も2023年に事業を始めました。2年目の今年は、清水町へやって来た地域プレーヤー候補生4名の育成に取り組んでいます。

◆START 2023
◇1年目は人材発掘
「地域で活躍したい」という志が高い人材を、全国各地から見つけ、その人が持っている経験や能力を面談などを通して見極めます。そこで選ばれた人材が、地域プレーヤー候補生として清水町へやって来ます。

◆2024
◇2年目は人材育成
・今ここ 候補生4名を育成中‼
町民と交流しながら町を知ってもらうとともに、新しいビジネスに挑戦するための手法やノウハウを指導します。

◆2025
◇3年目は地域プレーヤーデビュー
地域課題・資源を新たなビジネスとして立ち上げるため、これまで身に付けた手法やスキルを生かして事業展開を目指します。

■「清水町で挑戦しよう」と決めた彼らの想いとは―
地域プレーヤー候補生は、活動拠点として、空き店舗だったところを使用しています。活動拠点は、人材育成の場としてだけでなく、地域をつなぐ交流の場としても、今後活用していく予定です。

また、候補生のなかには、町から委嘱された委託型(起業型)地域おこし協力隊として活動している人もいます。これまで募集してきた地域おこし協力隊と大きく違う点は、任される業務が「地域で新たなビジネスを創る」という点です。この委託型(起業型)地域おこし協力隊は、清水町をフィールドに、新たな発想を考えながら活動し、起業につなげることができます。

地域プレーヤー候補生第1号として、清水町へやって来た大久保航也さん。そして、大久保さんをきっかけに集まって来た森山泰地さん、山口恵里さん、生天目一総さん。彼ら4名は、どうして「清水町で挑戦しよう」と決めたのでしょうか。彼らの想いをお届けします。

■十勝全体が活性化していく中心に清水町があればうれしいです
大久保 航也(おおくぼ こうや)さん(27歳/帯広市出身)
Profile:
・高校卒業後、スポーツで海外留学へ。アスリートとしては、プロサッカーチームの東京ヴェルディにて23歳で現役引退。その後、大手総合商社外資部門やITベンチャー企業などを経て、(株)ELFを起業。現在は(株)ソルプレーサ・イノベーションズ代表を務めるほか、鹿追町教育支援センター指導員を務める
・趣味・特技/サウナ・語学力

◇第二の故郷のような存在へ恩返し
御影に祖父母が住んでいて、父の職場もあるので、小さい頃からよく遊びに来ていました。長期休みに地元の子と一緒にサッカーをしたり、秋祭りに行った思い出が残っていて、僕にとって清水町は、第二の故郷のような存在です。
何かのかたちで恩返ししたいとずっと思っていたので、(株)ジェイアール東日本企画からお声がけいただいたときは「清水町であれば!」という気持ちで、地域プレーヤー候補生になることを決めました。

◇大久保…清水町の地域プロデューサー
僕は、地域プレーヤー候補生のなかでも「地域プロデューサー」という役割で、まちづくりの考え方や進め方を学びながら、人材の発掘と育成に取り組んでいます。地方創生に特化した企業と情報共有したり、起業関連のイベントを開催したりと、さまざまな場で「清水町で地域活性化のための事業をやっている」ことを一番先頭で伝えています。
その結果、これまで関わった方々が「十勝で起業したい」という人に出会ったとき「大久保につなげよう」という連鎖が起こるように、今後も自分が顔となって活動していきたいと思っています。

◇十勝を引っ張って行けるような存在へ
候補生期間後は、地域プレーヤーとして、今任されている業務を引き継ぐ予定です。課題すべてを解決できるわけではないですが、自分たちがいることで課題が緩和して、町に貢献できたり、町のみなさんの役に立てたら良いなと考えています。
僕は仕事柄、十勝全体に関わる機会も多いので、地域に必要とされ、これからの十勝を引っ張って行けるような存在を目指しています。十勝全体をもっと活性化できたら良いなと思いますし、その中心に清水町があればうれしいです。

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