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自治体の皆さまへ

【特集】街を元気に。(1)

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北海道清水町

毎年、町内で当たり前のように開催される季節のイベントですが、数年前の清水町には、冬のイベントがありませんでした。
そこで、地域を盛り上げようと立ち上がった若者たちがいます。
「何もない」ところから始まった、清水町商工会青年部の挑戦。
今や、冬の恒例イベント『しゃっこい祭り』の誕生秘話に迫ります。

■商工会青年部 副部長
徳田 貴士さん
株式会社マルトク建板 取締役

■商工会青年部 部長
樋口 貴弘さん
株式会社プライドライナー 常務取締役

■商工会青年部 副部長
有澤 輝彰さん
有限会社清水有澤 専務

◇はじめに、商工会青年部について教えてください。
樋口:そもそも商工会というのは、地域の事業者が会員になって、お互いの事業の発展や地域の活性化のために活動する団体です。

有澤:商工会青年部は、商工会の事業を積極的に推進したり、経営者・後継者としての資質を向上させるための活動を行っています。

徳田:年齢や職種がさまざまな人たちの集まりですが、とても仲が良く、町を盛り上げるために頑張っています。

樋口:主な活動は、商工会や町内イベントへの協力をはじめ、青年部主催イベントの企画・運営ですが、部員は自分で商売をやっている人が多いので、経営に関する勉強会や研修会に参加するのも活動のひとつです。

◇みなさんが商工会青年部に入ったきっかけは?
徳田:父親が清水町で商売をやっていて、青年部にも入っていました。当時のお祭りで父親のブースに遊びに行ったことが、すごく楽しい記憶としてあって。商売をやるなら青年部に入るものだという頭があったので、自然な流れで入りました。

有澤:大学卒業後に清水に帰ってきて、まずは消防団に入りました。そこで、樋口部長にお声がけいただいて、同世代とのつながりをつくれたら良いなという気持ちがあったので入りました。

樋口:僕もお誘いを受けて入りました。それまでは、商工会青年部という存在も知らなかったです。

有澤:僕も知らなかった。小さい頃は、お祭りを誰がやっているとか気にしたことがなかったので、活動内容を聞いて初めて知りました。

樋口:商工会青年部に入ってから「あ、あれもこれも青年部がやっているイベントなのか!」と思いました。

徳田:僕みたいに、父親から代々入っている人は、今は少ないと思います。自分の代で初めて入る人が多いですね。平均年齢も35歳前後かな。

●新しく考えるなら、子どもたちが雪の中で遊べるイベントに

◇『しゃっこい祭り』が誕生した経緯を教えてください。
樋口:部員たちのなかで、清水には冬のイベントがなくて寂しいよね、という話が出たのが始まりです。

徳田:もともと、しゃっこい祭りの前には「クリスマスパーティー」や「しみず感謝祭」というイベントを主催していました。みなさんに楽しんでいただいていたのですが、残念ながら継続を断念する状況になりました。本当に、あの時は悔しい気持ちでした。

樋口:そのような状況があり、部員みんなで話し合ったところ、子ども向けのイベントを新しく考えて、冬の清水町を盛り上げよう!ということになりました。

有澤:考え始めた当初は、冬と言えば雪、「雪を使って子どもたちが遊べるイベント」という軸から決めました。

樋口:あとは、子どもたちが雪で遊ぶ姿を見なくなったなと感じていたので、イベントを通して、子どもたちが雪の中で遊べたら楽しいかなという気持ちもありました。

有澤:そこから冬の運動会をイメージして、イベント内容の検討を重ねて創り上げていきましたね。

◇『しゃっこい祭り』という名前は、どのようにして決めたのですか?
有澤:部員みんなで何個も何個も名前を出したなかのひとつが「しゃっこい祭り」でした。「しゃっこい」という言葉の響きやパワーが強かったですね。今は、商工会青年部OBになっている佐々木慎也さんの発案です。

樋口:満場一致で決まりましたね。みんな「これだー‼」という感じで。

徳田:今の子たちは「しゃっこい」という言葉も使わないと思うので、「しゃっこいって何だろう?」と、印象に残りやすいかなという期待も込めて名付けられました。

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