■プロに聞く 創業のすすめ
(株)リーガルマネジメント 司法書士・中小企業診断士
小野 司先生
▼創業するにあたってのポイント
創業するには、まず自分のやりたいことを掘り下げ、なぜそのお店をやりたいのか、深く考えてから夢の実現に向けて一歩ずつ進んでいくことがポイントです。創業するきっかけとなった原点をしっかりと持つことで、自分の強い思いがお客様にも伝わり、応援してくれたり、助けてくれたりするようになります。最初はその力をお借りしながら経営していき、徐々に技術や知識を身につけ、よりよいお店にしていきましょう。
▼最近の創業のトレンド
最近多いのは、飲食店です。しかし、飲食店は、10年続く人が2割ほどと、成功するのが難しい傾向があります。そこで、そのお店ならではの特徴(強み)を作ることが大事になってきます。また、最近の傾向としては、女性の方で創業される方も多くいらっしゃいます。
▼事業承継
元々あるお店を引き継ぐ事業承継は、元のお店が作り上げた商品ブランドとお客様を引き継ぐことができ、さらに従業員の雇用を守ることができるという利点があります。また、その会社の従業員のノウハウが残っているので、業種の壁を越えて事業を引き継ぐこともできます。
■CHECK ほかにも様々(さまざま)な支援を行っています
▼たきかわ産業支援相談窓口
創業希望者が抱える課題や相談内容を整理し、必要に応じて創業支援機関、または専門家からのアドバイスを受けられるよう調整を行います。
▼産業創造支援事業補助金
拡大・承継にも対応!
○事業拡大
現在と異なる事業を新たに始めるか、現在の事業の商品やサービスを新しい方法で提供する際に支援します。
上限 30万円
下限 10万円
補助率 1/2以内
○事業承継
市内において事業を営む(見込みのある)中小企業者へ経営を引き渡す際に支援します。
上限 50万円
下限 10万円
補助率 1/2以内
問合先:滝川市産業活性化協議会事務局(市役所産業振興課内)
【電話】28-8030【FAX】23-5839
■やりたいことを仕事に
創業と聞いて、「夢がある」と思う人がいる反面、「難しそう」「大変そう」と感じる方も、多くいらっしゃるのではないでしょうか。
実際、創業するにあたり、事前準備や情報収集・手続きなど苦労が多くあるかもしれません。
しかし、日本政策金融公庫が行った「2022年度新規開業実態調査」では、約74%の方が、開業について総合的に満足していると回答しました。
今回の特集で紹介したように、滝川市産業活性化協議会では、創業希望者からの相談や、創業に必要な知識を得るための講座の開催、補助金などの創業に向けての支援制度もあります。
ぜひ、これらの制度を利用して、創業への第一歩を踏み出してみませんか。
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