滝川市議会議長
山本 正信
※「福徳円満」
幸福や財産に恵まれ、満ち足りているさま。
あけましておめでとうございます。市民の皆様におかれましては、令和7年の新年を健やかにお迎えのことと、お慶び申し上げます。また、日頃より、市議会の運営をはじめ、議会活動に対し深いご理解ご協力を賜り心からお礼申し上げます。
昨年を振り返りますと、1月元旦に発生した能登半島地震では、改めて自然災害の恐ろしさを認識させられました。防災・減災対策の強化とともに、被災地の一日も早い復旧と復興を願うばかりです。一方、明るい話題としては、パリオリンピック・パラリンピックにおける、やり投げの北口榛花(はるか)選手をはじめとする道内出身選手の目覚ましい活躍は、私たちに勇気と感動を与えてくれました。また、例年本市で合宿を行っている国学院大学陸上競技部駅伝チームが、出雲駅伝と全日本大学駅伝で優勝し、お正月に開催される箱根駅伝優勝に弾みをつけてくれました。ぜひ三冠を達成してほしいと願っています。
市政の動きに目を向けますと、長年の懸案事項でありました駅前再開発の基本計画概要が見えてきました。今後、市民の皆様の多様なご意見を参考にしながら、市の玄関口にふさわしいにぎわいをもたらす空間づくりを官民と議会が連携して進めていきたいと考えています。また、平行して老朽化対策が課題となっている小・中学校の建て替えや、遊休施設の除却など山積する諸課題にも、市民の皆様のお知恵をお借りしながら議会としても適切に対処して参ります。
近年の異常気象がもたらす暑さから、子どもたちの生命と健康を守るための対策が急がれていました。昨年から空調設備の設置工事が進み、今年度中に全小・中学校が終了し、滝川西高等学校についても来年度中に設置される見通しとなっています。これにより学習環境の改善が図られます。
企業誘致については、旧江部乙中学校跡地に北海道大学のベンチャー企業であるLetara株式会社が進出しました。人工衛星用推進系エンジンの開発を行っているとお聞きしており、子どもたちにとって宇宙への夢が広がる事業であり、地域経済の活性化にもつながるものと大きな期待を寄せています。
自治体DXの関連では、昨年、住民票等のコンビニ交付をはじめ、書かない窓口やお悔やみサポートの運用が開始されるなど市民の皆様の利便性が向上しました。
地方議会の関係では、無投票や定員割れなど、議員のなり手不足が深刻化しています。そこで、当市議会では昨年、社会保障の一環として厚生年金への地方議会議員の加入を求める意見書を採択したほか、全国で相次いだ地方議会議員によるハラスメントに関する不祥事を受け、ハラスメントに対する理解をより一層深め、未然防止につなげるため研修会を実施しました。今後も多様な人材の地方議会への参画促進に向けた環境整備を進めて参ります。
今年は「福徳円満」、市民の皆様が幸福で豊かに過ごされ、希望に満ちた一年になりますことをお祈り申し上げ、年頭の御挨拶といたします。
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