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〔特集〕骨・骨 骨活 (コツ・コツ こつかつ)(1)

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北海道滝川市

骨は日頃の生活習慣や食事の積み重ねで、健康に保つことができます。
今回の特集では、骨粗しょう症を正しく知り、骨を健康に保つための情報を紹介します。

■高齢者の病気?いいえ違います
子どものうちからの骨貯金が大切です!
骨が折れやすくなる「骨粗しょう症」。高齢の女性に多い病気だと思われがちですが、実は10代の若年層や男性にも起こりえるものです。
骨量は20代前半をピークに減少していきます。骨量は一度減ってしまうと、増やすことはできません。伸び盛りの10代のうちにたくさん骨の貯金をし、骨量の減少(浪費)を最小限に抑えていくことが重要です。

■骨は代謝で生まれ変わっていた!
骨は常に破骨(はこつ)細胞が骨を溶かし、骨芽(こつが)細胞が骨を作るという新陳代謝を繰り返しています。
女性ホルモンである「エストロゲン」は骨の新陳代謝のバランスを保ちます。女性は50歳前後で閉経を迎えると、エストロゲンが急激に低下するため、新陳代謝のバランスが崩れ、骨粗しょう症を発症しやすくなってしまいます。
また、男性の骨量減少は女性と比べ緩やかですが、骨に影響のある喫煙や飲酒をする割合が高い傾向にあるため、注意が必要です。

◇年齢と閉経に伴う骨量の変化(概念図)

■あなたの骨は、大丈夫? 年代別骨チェックリスト
このチェック項目に、複数チェックが入った方。知らないうちに、あなたの骨はもろくなっているかもしれません。まずは、自分の骨の状態を知ることからはじめてみませんか。

◇10代
思春期は骨量が急増し、一生の土台を作る大切な時期です。バランスの良い食事、全身運動、十分な睡眠を心がけ、健康的な生活を送ることで、強い骨を育てましょう。
・やせ型である
・ダイエットをしている
・朝食を抜くことが多い
・運動する習慣がない
・月経不順である
・1日の睡眠時間が7時間以下である

◇20~30代
20代前半で骨量は最大に達し、その後の維持が重要です。やせ型傾向の20代女性は骨粗しょう症リスクが高まるため、過度なダイエットを避け、バランスの良い食事や十分な睡眠を心がけましょう。
・やせ型である
・過度なダイエットをしている
・牛乳・乳製品・小魚をあまり食べない
・歩くことが苦手
・喫煙している
・1年中、紫外線対策をしている

◇40~50代
女性は閉経に伴い骨密度が急激に低下し、骨粗しょう症のリスクが高まります。食事や運動を意識することで、骨密度の低下を食い止めたり、緩やかにしたりすることができます。
・月経不順になってきた
・閉経した
・牛乳・乳製品・小魚をあまり食べない
・運動する習慣がない
・喫煙をしている
・骨密度の測定をしたことがない

◇60代~
60代以降は、骨密度が低下した人が多くなり、70代の女性では3割が骨粗しょう症だと言われています。骨粗しょう症になったとしても、治療を行い、骨折を防ぐことが大切です。
・やせ型である
・身長が縮んだ
・食べる量が減ってきた
・運動する習慣がない
・背中や腰に痛みがある
・骨密度の測定をしたことがない

■実はこんなに?! 滝川市民の骨浪費リスク

◇やせ型である
やせ型(BMI18.5未満)の割合は6.6%、妊婦のやせ型の割合は14.6%です。

◇運動習慣がない
特定健診受診者のうち週に2回、1回30分以上の運動習慣がない人は66.8%もいます。

◇月経が定期的にない
閉経、妊娠で月経がないことや、10~30代の月経不順も骨浪費の高リスクです。

◇お酒をたくさん飲む
毎日飲酒習慣がある人は16.7%、1回3合※以上飲む人は13.6%です。
※ビール500ミリリットル缶3本相当

◇欠食and偏食
リンや食塩を多く含む加工食品の取り過ぎがリスク大
朝食を欠食する人は20.2%で、特に30~40代の4人に1人が欠食しています。

◇喫煙している
特定健診受診者の喫煙率は16.6%、妊娠届出時の妊婦の喫煙率は13.5%です。

■骨用語解説
◇骨粗しょう症
骨の代謝バランスが崩れ、骨形成よりも骨破壊が上回る状態が続き、骨がもろくなること。
ささいなことで骨折しやすくなる。骨折が原因で介護が必要になることも…!

◇骨量
骨全体に含まれるカルシウム等のミネラルの量。

◇骨密度
骨を構成するミネラル(カルシウム、リン)が骨にどのくらい詰まっているかを、骨の単位面積当たりの骨量として算出したもの。

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