■測ってみよう!骨密度
皆さんは骨密度検査を受けたことがありますか?骨密度検査と聞いて、どのような検査をするのだろう、痛い検査なのではないかなど、不安に思う人もいるのではないでしょうか。
実は骨密度検査は、お手ごろな価格で検査できて受け付けから検査終了まで最短20分のお手軽な検査です。
今回は、実際に行われる検査の流れを紹介します。
◇骨密度検査申込方法
骨密度検査を受けるには、事前予約が必要です。
市立病院医事課までお気軽にお問い合わせください。
料金:1,650円(税込)
【電話】22-4311(平日8時30分~17時)
お手軽健診一覧は、二次元コードからチェック
※二次元コードは本紙またはPDF版をご覧下さい。
◇受付
市立病院の1番窓口で受け付けをします。申込用紙兼実施票を記入し、6番窓口に提出。そのまま支払いを済ませ、お手軽健診実施票をもらいます。
◇検査
お手軽健診実施票を16番窓口放射線受付に持っていき、待合で待機します。
検査室に入ると、検査台の上に横になり、約2分間骨密度を測定します。腰・背中まわりにボタンやファスナー等がなければ着てきた服のままで検査可能です。
受け付けから検査終了まで最短20分!
◇指導
1週間後、自宅に検査結果が届いたら、結果を持って保健センターへ。
保健師や栄養士から骨密度を下げないための相談やアドバイスを受けることができます。健康診断の結果も持っていくと、より詳しいアドバイスが受けられます。
◇骨密度検査は簡単・お手軽です
市立病院ではDEXA(デキサ)法という方法で骨密度を測定しています。ごくごく弱い2種類のX線を使った測定方法で、簡便なうえ全身の骨密度の状態をより正確に反映した結果が得られます。
検査は検査台の上にじっと寝ているだけです。痛みはまったくありません。呼吸をとめる必要もありません。今回紹介しているお手軽健診の測定であれば、動かないでじっとしている時間は約2分間です。
簡単に検査することができますので、お気軽にお申し込みいただければと思います。
放射線科副技師長 安江 猛(たけし)さん
◇コツコツ骨活を!
滝川市内の高校生へのアンケートや妊産婦の面談等から、若い世代はカルシム摂取量が少なく、偏食や欠食の傾向があります。また、妊娠中や産後は若くても骨折しやすくなる時期です。骨粗しょう症で骨折をすると再骨折のリスクが高まります。性別や年齢に関係なく、骨に良い習慣がとても大切です。今回の特集を見て、骨に関心を持ち、骨密度を測定する方が増えることを期待しています。
骨密度検査をした結果は、保健センターで相談・説明をお受けしています。あなたに合った骨密度改善プランを市保健師と栄養士で一緒に考えますのでぜひご利用ください。
市保健師 荒町 あゆみさん
■骨を健康に保つには?
骨を貯金し、浪費しないためにはどのようなことが必要なのでしょうか。3つのポイントと年代別の対策を紹介していきます。
◇日光
日光を浴びることで、体の中でビタミンDが生成されます。このビタミンDは、カルシウムの吸収を促進し、強い骨の成長を促します。
冬であれば1時間程度、夏なら木陰で30分程度、外で過ごすよう心がけることで、強い骨が出来上がります。
◇食事
1日3食しっかりと食べ、カルシウムと一緒にビタミンD and K、タンパク質などの栄養素を積極的に取り入れるようにしましょう。
スキムミルクや大豆パウダーなど簡単に料理にちょい足しできる食材を上手に使ってみましょう。
◇運動
骨は運動によって刺激を与えることで、強くなっていきます。ジョギングやウォーキング、階段の上り下りといった運動は、日常に取り入れやすく手軽に続けられ、骨を強くするのにも有効です。
目安は、ウォーキングなら1日30分、2kmほどです。
◇10代 骨の栄養補給と強化
・間食にチーズやヨーグルトなどで、カルシウムを摂取。
・ジャンプ運動のあるスポーツで骨に負荷を!
・よく寝て成長ホルモンを分泌し、骨を強くしましょう。
◇20~30代 忙しい中でも食事と運動を
・過度な紫外線対策はせずに、日光浴を行いビタミンDを合成しましょう。
・仕事や家事が忙しいなかでもできる「ながら運動」を生活の中に取り入れましょう。
◇40~50代 がくっと下がる骨量対策
・カルシウムが豊富で、大豆イソフラボンを含む大豆製品がおすすめ。
・骨に刺激を与えるヨガやウォーキングなどの全身運動をする習慣をつけましょう。
◇60代~ 骨折防止対策
・転倒による骨折を防止するため、家の整理整頓を行いましょう。
・筋力を落とさないためにも運動は必須です。片足立ちなどを行いましょう。
■食のポイントはカルシウムとビタミンD and K
◇カルシウム
乳製品、大豆製品、小魚、緑黄色野菜、海藻、乾物
◇ビタミンD
魚類(さけ、さんまなど)
◇ビタミンK
納豆、緑黄色野菜(ブロッコリー、ほうれん草など)
■まずは、自分の骨を知ることから
骨浪費リスクを見て、心当たりがあった方もいるのではないでしょうか。何気なく行っていたことが実はリスクだと知り、生活を見直すきっかけとしていただければと思います。スキムミルクを普段の食事に少し足すだけでも、カルシウムを摂取することができ、骨を維持していく第一歩となります。
手遅れになる前に、自分の骨の現状を知ることがとても大切です。骨密度検査は手軽に受けることができる検査で、結果も1週間で届きます。
健康な骨を維持していくためにも、まずは骨密度検査を受けてみませんか。
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