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夏いちごプロジェクト Vol.7

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北海道猿払村

徐々に春の訪れを感じる今日この頃。皆様いかがお過ごしでしょうか?協力隊の山口です。久しぶりの夏いちごプロジェクトの記事ですが、ついに夏プロで一番大切なこの時期を迎えることとなりました。2024年栽培のいちご苗の定植です。はじめてこの広報で記事を掲載してからもう1年が経過したのかと思うと大変感慨深い思いです!それではさっそく、今年のいちご苗の定植作業の様子と今年の夏プロに向けての意気込みを語っていこうと思います。

■定植作業のその前に
さっそく定植の様子について語る前に、定植前の準備作業についてお伝えしようと思います。以前の広報記事で協力隊が冬の間に行っている活動をご紹介しましたが、定植前の準備作業もこの時に行っています。まず、いちご栽培の終わりを迎えた苗を刈り取り、根っこがからまった固い土を手作業でほぐしていきます。手がかじかんで思うように動かない寒さの中、固い土をほぐしつついちごの成長阻害に繋がるような虫の幼虫は発見次第除去します。このほぐした土に新たな土を盛り入れて、ふかふかの快適ベットを作っておきます。さらにここ芦野ハウスでは土耕で野菜栽培もしていますので、こちらもいちご栽培用にカスタマイズし直します。こうして完成した栽培槽は、雑草の発生や水分の蒸発を防ぐためのマルチングという作業をして、定植予定位置に穴をあけて用意しておきます。

■いざ、定植作業
ここまで準備をして、いよいよ定植作業が始まります。いちごの苗をポットから外して1株ずつ着実に、ちゃんと育てよ~と念を込めながら、2日間に渡り合計2500株近くの苗を穴に植え込んでいきます。
実は拓心中学校の皆さんに定植のお手伝いをという話もあったのですが、残念ながら今年は流れてしまいました。しかし、来年度の定植の際にはぜひにとお声掛けしましたので、これから活動計画を練る楽しみが1つ増えます。さらには調理実習の授業でいちごを使用できたらとのことでしたので、定植作業以外でも色々な形で関わりを広げていければ大変うれしいですね。ちなみに、今回定植したいちご苗の成長記録は録画して、SNS上でお披露目できればと画策中です。皆様の目にお届けできるように頑張って編集いたしますのでお楽しみに。

■今年の栽培目標
さて、定植作業も無事に終わり、後はいちごがすくすく育つのを待つのみです。今年の栽培目標として掲げていくのは『いちごのサイズUP』です。去年の栽培では『いちごの収穫量UP』を目標に、需要が高く、量を求められるケーキ屋や仲卸に小粒サイズ中心で取引していただきました。しかし、皆さんは例えばスーパーで買ったせっかくのいちごが小粒だったら、ちょっとがっかりですよね?そうです、いちごの販売先によっては求められるいちごの資質は異なります。仲卸やケーキ屋からの猿払産夏いちごの評価は上々でした。今度は百貨店やスーパーなどの小売店用として評価されるように、きれいで大きないちごの栽培・販売にも挑戦していきます。全ては猿払産夏いちごがより良い産品となるために!

▽いちご小話
皆さんは、これからいちごの実がどれくらいの大きさに成長するのか、どの部分を見て判断すれば良いか知っていますか?ずばり、花の大きさを見ればわかるんです。より正確に言うならば、花の中心にある黄色い雌しべの大きさです。開花から30~60日くらいでいちごの実は熟します。つまり、2か月程先のいちごの実のサイズがこの花の段階でわかってしまうんです!

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