執筆者:保健福祉課健康推進係 保健師 松永亜海
■「座りすぎにご注意を!」
デスクワーク、スマホ、テレビ、ゲーム…これらの単語にドキッとした方はいませんか?これからの時期は次年度に向けて仕事も忙しく、家では疲れているため、1日を「座る」「横になる」で過ごしている方もいるのではないでしょうか。世界20か国における平日の総座位時間を調査した研究によると、日本人は世界で最も長い時間座っているそうです。長時間座っていると、大きな筋肉をもつ太ももや、第2の心臓と言われるふくらはぎの筋肉が働かず、代謝や血流が低下します。代謝や血流が低下すると、肥満、糖尿病、高血圧などの原因になります。また、長時間座っているということは人との交流機会が減少し、日常生活にも活気がなくなりメンタルヘルスへの影響がおこる可能性もあります。ご高齢の方については、要介護や認知症のリスクも高まります。
心身の不調のリスクを軽減するために、理想は30分ごとに数分動くことが良く、少なくとも1時間に1回は立ち上がると良いと言われています。しかし、せっかくのリフレッシュタイムや仕事中のように忙しいときはなかなかそうもいかないですよね。例えば、座りながらでも足首を動かす、かかとの上げ下げの運動、肩甲骨を回すなどの軽いストレッチも良いですし、飲み物を取りに行ったり、トイレに行ったりするだけでも良いのです。ぜひ日常生活に取り入れてみてくださいね。
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