みんなの診療所No.30

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■訪問診療=お看取りは誤解です
医師　島田啓志
「訪問診療」とは、医師が月1回以上ご自宅へ定期的にうかがって診察し、その間、急な体調不良があったときは24時間いつでも医師が往診する医療サービスです。
平成30年に開始してから、これまで400名を超える方が訪問診療を利用され、そのうち150名の方がお住まいで息を引き取られました。現在は、約120名の方をご自宅で診療しています。
由仁町や近隣町では、治療が難しい病気や障がいを抱えていても、希望があれば自宅でも必要な医療を受けられるようになりました。

▽診察室にて
島田医師「訪問診療を利用されてはどうですか?」
外来患者さん「まだ、大丈夫です(まだそこまで弱ってはいません)」
由仁町では、訪問診療とお住まいでのお看取りが同時に広まっているために、誤解されている町民の方がいらっしゃるのではないかと心配しています。
訪問診療は、すべての町民に等しく医療サービスをお届けするための一つの手段なのであって、お看取りを目的としているわけではありません。実際に、訪問診療を利用された方の約半数は、お住まいでのお看取り以外の理由で利用を終了しています。
家族の送迎で定期的な通院はできても、急な体調不良があったときに通院する手段がない。そのような方もぜひ訪問診療を利用してほしいと考えています。
訪問診療の最大の利点は、必要なときに自宅で診察を受けられる安心感です。在宅療養はまだまだ地域に十分広まっていないのが現状です。ご希望の方は、当院の医療福祉相談センターへご相談ください。
次回は「訪問看護」と「訪問診療」についてお話しします。

▽訪問診療中断の理由

■町立診療所10月診療医師予定表

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