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由仁町地域おこし協力隊隊員だより第102号

14/22

北海道由仁町

みなさん、こんにちは。お疲れ様でございます、熊谷@GIGAスクールサポーターです。
さて、今回は「GIGAスクール構想」について、お話しします。

■GIGAスクール構想
みなさんは今の子供たちが大きくなったとき、国の境界なく、つながっていく世界で「どうやって他の国の人たちとつながっていくか」を考えたことありますか?今、さまざまな分野で、国や地域の違いを越えた交流や協力が普通になってきています。ビジネスや文化、さらには友情までが国を越えてつながりつつあります。その中で、日本のデジタルの力は世界64の国の中で29位(昨年は28位)※(スイスの国際経営開発研究所公表「世界デジタル競争力ランキング2022」)と評価されています。これはちょっと気になる数字ですね。
たとえば、学校で使うネットの速度やソフトウェアにおいて日本はとても良い評価をされています。しかし、デジタルの技術や知識をどれだけもっているか?という部分では、日本は62位。たとえば、私たちの日常業務ではいまだに「対面での報告」「筆記での調査物」「捺印での書類回覧」など、伝統的な方法が多く見られます。これが世界的に「わが国のデジタル技術や知識力」の評価を大きく下げている原因のひとつです。
世界の多くの国がコンピューターやインターネットを使った教育を進めています。日本の子供たちも、このデジタルのスキルをしっかり身につけないと、世界と比べておくれを取ってしまいます。
ここで言うデジタルのスキルとは、単にスマホやゲームを扱える能力だけではありません。もちろん、ツールの使い方は大切ですが、それだけでは不十分。
デジタルリテラシー、つまり情報を正しく理解し、批判的に考え、適切に使える能力が求められます。これからの時代、このリテラシーが高い人が多くの仕事で求められるでしょう。そして、このようなスキルやリテラシーが不足すれば、新しい技術やアイディアを生み出す力が弱まり、日本の経済に大きな損失が出るおそれもあります。
子供たちが将来、国の境界を意識しない環境でさまざまな国の人と仕事をしたり、友達を作ったり、新しいことを学んだりするためにはデジタルの力が必要です。学校でデジタルの勉強を始めることで、子供たちがこの境界なくつながる世界で自分の役割を見つけやすくなると思います。これをサポートするのが「GIGAスクール構想」です。
この計画を成功させるためには、学校で1人1台のパソコンを使うことが大事です。ここで勘違いしていただきたくないのが、「学校の勉強がデジタルに置き換わる」というわけではないという事です。それは手法の1つであり、到達すべきゴールは「日本の次世代を担う子供たちが、急速にデジタル化が進む現代社会での生き方や働き方を適切に学び、国内外で活躍できる力を身につける」ことにあります。

■要約
GIGAスクール構想とは、「国境を越えてつながる現代世界で、日本のデジタルスキル、特にデジタル技術力や知識力は国際的に劣っていることから、次世代が国内外で活躍するためには情報を正しく理解・使用するデジタルリテラシーが必要であるとの考えから生まれた国家プロジェクト」のことです。

地域おこし協力隊員学校ICT教育支援員 熊谷卓也
【E-mail】yuni-ict-supporter@town.yuni.lg.jp
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