令和6年由仁町議会第1回定例会の開会にあたり、私の町政執行に取り組む所信と基本的な考え方について申し上げ、町民のみなさん、並びに町議会議員のみなさんのご理解とご協力を賜りますようお願い申し上げます。
■小さくてもキラリと輝くまちへ
1月に発生した能登半島地震にてお亡くなりになられた方のご冥福をお祈りするとともに、被災された方々にお見舞いを申し上げます。
この地震は、平時からの危機管理と備えを見直す警鐘でもあり、あらためて気を引き締めなければならないと感じているところであります。
さて、新型コロナウイルス感染症が5類へと移行し、本格的なポストコロナ時代の到来とともに少しずつではありますが、まちに新たな動きが出てきたところであります。
反面、世界的な情勢不安を背景とした原油価格や物価の高騰は長期化の一途をたどり、町民の暮らしや企業活動に大きな影響を与えて続けております。
加速する少子高齢化と人口減少、当町が抱える行政課題は依然山積しておりますが、私は、このまちがキラリと輝きを放つために、あらゆる分野において未来を見据え、地域課題に果敢に取り組み、町民のみなさんとともに希望のあるまちづくりのため全力で町政を執行してまいります。
■各会計予算について
町政執行方針に基づく新規事業などを盛り込んだ当初予算を編成し、各会計の予算額を次のとおりとしました。
一般会計:52億3、917万7千円
国民健康保険事業特別会計:8億8、999万5千円
介護保険事業特別会計:7億9、320万6千円
後期高齢者医療特別会計:1億1、600万5千円
国民健康保険由仁町立診療所特別会計:5億9、193万8千円
介護老人保健施設事業特別会計:1億3、733万5千円
水道事業会計:7億7、384万7千円
農業集落排水事業会計:4億6、696万4千円
で、その合計を令和5年度6月補正後対比で0.9%増の90億846万7千円としたところであります。
以降、主な施策の概要を申し上げます。
▽活気あふれるまちづくり
今や様々な地域課題を解決するためには、連携と協働によるまちづくりは欠かせません。
町民のみなさんがそれぞれの立場で町政に関心を持ち、地域課題について対話と情報共有を重ね、それぞれが役割を認識しながら取り組むよう、連携を強化し、地域全体で支え合う協働のまちづくりを進めてまいります。
新型コロナウイルス感染症のまん延を機に活発化した田園回帰の流れをつかみ、由仁町移住交流支援センターを拠点に「都会に近い田舎」としての当町の魅力を発信するとともに移住者の叶えたい夢の実現をサポートし、起業や店舗の出店など、新しいライフスタイルにチャレンジする方を支援する体制を充実してまいります。
町内への定住促進を図ることを目的に賃貸住宅を建設する事業者などに対し、その建設費用の一部を補助するなど、官民連携により居住環境を整備し、若者世代が定住しやすい環境づくり、安心して子育てができる環境づくりなどを推進してまいります。
人口減少社会、生活圏域や交通事情なども踏まえ、一層のサービス充実が見込まれるものについては、枠に捉われずに近隣自治体との連携を積極的に進めるとともに、時代に即した効率的で質の高い行政サービスを推進してまいります。
公共施設の老朽化に伴う維持管理費の増加は、大きな課題の一つであります。
今年度も「行政組織等検討委員会」の意見を聴きながら、施設の廃止や更新、長寿命化について、長期的な視点を持って、財政負担の軽減・平準化を図るとともに、公共施設の最適な配置の実現に努めてまいります。
町民のみなさんの声を聴き、町政に反映させるため、地域担当職員の活用などさまざまな場面において広く意見をお伺いするとともに、広報紙やホームページなどを活用して、わかりやすい情報の発信に努めてまいります。
町内異業種の若者が集まり、学びと交流の中で人として大きく成長ができる事業を通じ、若者の人材育成に努めるとともに、男女ともに多様な年齢層の町政参画を促し、女性や若年層の新たな発想を施策に反映するよう努めてまいります。
<この記事についてアンケートにご協力ください。>