■診療所入院の実態
医師 島田啓志
私は由仁で勤務して7年目になり、これまでに500人を超える入院患者を担当しました。
ここでは、私が担当した方の入院の実態についてお知らせします。
▽どのような方が入院しているか
ほとんどが65歳以上の高齢者で、とくに多いのが80歳以上です。感染症、骨折、がんによる入院が多いですが、心疾患や消化器、呼吸器、脳神経(脳卒中)など、幅広い病気で入院されています。「その他」には、老衰や在宅療養が困難なときの休暇目的入院などが含まれます。
▽入院後はどうなっているか?
半数の方は2週間以内、ほとんどの方が3か月以内に退院しています。軽快退院が367人、そのうち半数が退院時に在宅医療を利用します。専門的治療や精査が必要で転院する方や、自宅に戻ることが困難で施設調整が必要な方もいます。
また、お看取りとなる方もいらっしゃいます。
▽診療所入院に期待される役割
当院の入院が占める割合は由仁町民の全入院の6%弱にすぎません(くわしくは本紙QRコード参照)。
当院は札幌の急性期病院のような専門的治療はできませんが、専門治療が不要な入院、退院調整、緩和ケア、お看取りの役割が求められていると考えています。
みなさんは診療所の入院にどのような働きを期待されますか?
※9月診療医師予定表は本紙17ページに記載しています。
問合せ:
事務局事務担当【電話】0123-83-2031
医療福祉相談センター(地域医療連携室)【電話】090-2207-3701
町立診療所ホームページ【URL】https://yuni-clinic.com
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