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けんこうだより

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北海道留寿都村

【今月のテーマ…ヤングケアラーってどんな人?~支える人を、ひとりにしない~】
筆者:地域包括支援センター・保健師 石川修子

少子高齢化や核家族化により介護の担い手が不足することで起きている社会問題があります。
介護やお世話を必要とする家族にケアを行う「ケアラー(介護者)」は、家族から頼りにされている一方で、周囲に悩みを理解されず、心身に大きな負担を抱えている場合があり、それが「ケアラー」に関する問題となっています。

▽「ケアラー」とは
高齢者の介護だけでなく、こころやからだに不調のある家族の「介護」「看病」「療育」「世話」「気づかい」など、ケアの必要な家族や近親者等を無償でケアする人のことです。いま、家族のケアをひとりで抱える人が増えています。

▽様々なケアラーのケース
「ダブルケア」⇒子育てと介護を同時に担うこと。
「ヤングケアラー」⇒家族にケアを要する人がいる場合に、大人が担うようなケア責任を引き受け、家事や家族の世話、介護、感情面のサポートなどを行なっている18歳未満の子ども(日本ケアラー連盟の定義)

▽次の項目にひとつでも当てはまる人はヤングケアラーです。
・障がいや病気のある家族に代わり、買い物・料理・掃除・洗濯などの家事をしている。
・病気や障がいのある家族の身の回りの世話をしている。
・家族に代わり幼いきょうだいの世話をしている。
・目を離せない家族の見守りや声掛けなどの気づかいをしている。
・日本語が話せない家族や障がいのある家族のために通訳している。
・心が不安定な家族の話を聞いている。
・家計を支えるために働いて家計を助けている。

ヤングケアラーは、家族の問題を知られたくないと思っていたり、本人や家族に自覚がないことがあり、支援が必要であっても表面化しにくい場合があります。学校を休みがち、忘れ物が多い、宿題ができないことが多いなど、学校での徴候などから早期に周囲が気づいてあげることが大切です。
また、ヤングケアラーの多くは、誰かに相談するということができずにいます。周囲の大人だけでなく友達に話したり、電話やLINEなどを活用し、適切な相談先に繋がれることが大切です。

▽相談窓口
・高齢の家族の介護に関する相談…地域包括支援センター【電話】47-2277
・障がいのある家族の介護に関する相談…役場住民福祉課【電話】46-3131
・きょうだいのお世話や子育てに関する相談…役場保健医療課【電話】46-3131
・ヤングケアラー専門相談窓口…北海道ヤングケアラー相談サポートセンター【電話】0120-516-086

■健康カレンダー 10月

※乳幼児予防接種につきましては予約が必要となりますので、実施を希望される日の1週間前までに診療所へご予約ください。(診療所【電話】46-3774)

問合せ:
(1)健診・保健事業等…保健医療課【電話】0136-46-3131
(2)いきいき体力アップ教室…地域包括支援センター【電話】0136-47-2277
(3)予防接種…診療所【電話】0136-46-3774

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