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けんこうだより

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北海道留寿都村

■今月のテーマ…LGBTQ
筆者…留寿都診療所医師 糸矢宏志

LGBTQとは、「Lesbianレズビアン(性自認が女性で、女性に恋愛や性愛の感情を抱く人)、Gayゲイ(性自認が男性で、男性に恋愛や性愛の感情を抱く人)、Bisexualバイセクシャル(自分と同じ性別、異なる性別、どちらの人にも恋愛や性愛の感情を抱きうる人)、Transgenderトランスジェンダー(出生時に指定された性別と性自認とが一致しない人)、Questioningクエスチョニング(セクシュアリティを探求中の人、セクシュアリティを決めつけたくない人)やQueerクイア(主流文化から周縁化された人々や集団を指す当事者たちによる肯定的な表現)」それぞれの頭文字を合わせた表現を言います。(参考図書より)

○LGBTQの人たちへの偏見や差別
LGBTQの同性婚による裁判の判例や政府関係者の差別発言からも差別を認めない意識が確立していない現状があり、日本は世界に遅れをとっています。偏見や差別によって、いじめや就職の障害となり、自分がLGBTQと言えずに生活をしている方がいます。人種、国籍、宗教、言語、病気や障害、経済状況で人を差別してはいけないのと同様に、LGBTQの人たちに対しても無知や偏見による差別があってはいけないと考えます。

○LGBTQは「病気」でも「異常」でもない
古代からLGBTQの人たちは存在しています。かつては、同性愛は犯罪とされ「病気」と考えられて治療の対象でしたが、1990年にWHOは、「同性愛はいかなる意味でも治療の対象にならない」と発表したことにより、現在、性のあり方(セクシュアリティ)は、「男」「女」と単純に分かれているのではなく、グラデーションで表現される多様性を持ったものであると考えられています。
LGBTQの人たちも病気や健康に不安を抱えたりすることがあります。ある調査によると、少なからず「医療者から心ない言葉を投げかけられたことがある」と回答しており、受診のハードルが高くなっているようです。
留寿都診療所には、男性用と女性用トイレの他に「どなたでも利用できるトイレ」があります。患者やパートナーのセクシュアリティについて名前や外見で勝手に決めつけたりしないようにするなど、少しでも「気軽に受診できる医療機関」になれるように環境を整えていけたら良いと考えています。

参考図書:「医療者のためのLGBTQ講座」
吉田絵里子/南山堂

■健康カレンダー 8月

※乳幼児予防接種につきましては予約が必要となりますので、実施を希望される日の1週間前までに診療所へご予約ください。(診療所【電話】46-3774)

問合せ:
(1)健診・保健事業等…保健医療課【電話】0136-46-3131
(2)いきいき体力アップ教室…地域包括支援センター【電話】0136-47-2277
(3)予防接種…診療所【電話】0136-46-3774

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