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けんこうだより

12/25

北海道留寿都村

今月のテーマ:お口の健康を守ろう
筆者:保健師 芳賀光結

おいしいものが多い季節となりましたね。おいしい食事を味わうためには、歯と口の健康が大切です。歯と口が健康だと食事から十分に栄養を取ることができます。そのため歯と口の健康は、全身の健康と密接にかかわっています。

【歯と口のトラブル】
(1)歯周病
歯周病は、歯の周りの歯ぐき(歯肉)や、歯を支える骨などが溶けてしまい歯が抜ける病気のことです。歯周病になると、歯ぐきの壊れた毛細血管から歯周病菌や炎症物質が侵入して全身をめぐり、病気を引き起こしたり、悪化させたりします。
◆歯周病が影響する病気
○糖尿病が悪化しやすい
歯周病の炎症物質によってインスリン(血糖値を下げる働きのあるホルモン)が効きにくくなり、血糖値のコントロールが悪くなり悪化につながります。
○認知症になりやすい
歯周病により歯が抜けた後、義歯を使用せずに放置すると、噛む刺激が脳に伝わらなくなり、認知機能が衰えやすくなります。
○骨粗しょう症のリスクを高める
歯周病により歯が抜けると、噛む力が低下して栄養素を十分に吸収できなくなります。その結果、カルシウム不足や低栄養などを招き骨粗しょう症のリスクを高めます。
○脳卒中や虚血性心疾患を起こしやすい
歯周病菌が血管に入り込むと、動脈硬化を引き起こし脳卒中や虚血性心疾患を起こしやすくなります。

(2)むし歯
むし歯は、歯の表面を覆うエナメル質が溶け出す病気のことです。歯の表面や歯と歯の隙間には食べかすなどの汚れが付着しやすく、それらが放置された状態が続くとプラーク(細菌の塊)を形成します。そして、むし歯菌が食べかすに含まれる糖分をエサに増殖し、その過程で生じる酸性の物質が歯を表面から溶かしていくと考えられます。

◆歯と口の健康を保つために
○よく噛んで唾液を出す
唾液には、口の中の汚れを落とし、歯周病やむし歯を防ぐ働きがあります。食べるときにはよく噛んで、唾液をたくさん出すようにしましょう。
○「食べたらみがく!」を習慣に
毎食後丁寧に歯磨きをすることで、口の中を清潔に保ち、細菌類が繁殖しないようにしましょう。
○フッ素を活用する
フッ化物(フッ素)は歯を強くして、むし歯になりにくくする薬です。毎日の歯磨きでは、フッ化物配合歯磨き剤やフッ化物配合洗口剤(マウスウォッシュ)も取り入れながら歯と口の健康を保ちましょう。
○定期受診する
歯医者で定期検診を受けることで、歯や歯ぐきの状態をチェックし歯周病やむし歯の早期発見・予防につながります。専門的なケアを定期的に受け、歯と口のケアで自分の健康を守っていきましょう!

■健康カレンダー 9月

※乳幼児予防接種につきましては予約が必要となりますので、実施を希望される日の1週間前までに診療所へご予約ください。(診療所【電話】46-3774)

問合せ:
(1)健診・保健事業等…保健医療課【電話】0136-46-3131
(2)いきいき体力アップ教室…地域包括支援センター【電話】0136-47-2277
(3)予防接種…診療所【電話】0136-46-3774

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〒107-0052 東京都港区赤坂2丁目9番11号 オリックス赤坂2丁目ビル

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