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令和6年度村政執行方針(3)

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北海道留寿都村

◇村の財産の活用は自然にもやさしく
村の財産の活用にあっては、自然にもやさしく、地域に溶け込んだ事業であることや四季を通じて美しい村の自然と農業と観光の将来を見据えた内容とすべきとする考えに変わりありません。
令和4年度には、未活用村有地の土地利用計画を策定し、令和5年度には村有地の一部を賃貸共同住宅建設用地として売却を行ったほか、売却するために分筆測量を行った村有地は、村道と簡易水道の整備を行った後に、戸建住宅建設用地として6区画を令和6年度に売却し、定住化を推進いたします。一方、留寿都村に移り住みたい方にとっての住宅不足の課題は、村営住宅の入居収入基準を超える働き盛りの方の対応であり、子育て支援に取り組んでいる本村としては、そのような方にも転入していただきたいことからも、戸建住宅建設用地を購入して建てていただくことや入居収入基準のない賃貸共同住宅に住む選択肢が増えることも必要と考えるところです。そこで、村の財政面や事業完成までの工期等を考慮すると、民間の力を借りて建設することが有効な手段と判断し、令和6年度も賃貸共同住宅建設用地として、旧村営住宅新町団地の未利用地の一部を売却するために、引き続き必要な用地測量・分筆を行い、建設していただける事業者を令和5年度同様に募り、3年以内の建設を目指します。
村の財産として、これ以外の旧村営住宅未利用地の利用計画を検討するとともに、村営牧場の運営については、現在の指定管理者による運営が令和6年度までとなっていることから、今後の利活用について検討を要するところです。
また、村長公宅については、その建築面積と部屋数からも村内事業者の雇用を確保する観点からその用途を変えて、村内事業所で働く従業員用の住宅として希望事業者の公募を行い、貸し付けることを計画しております。
建物の有効活用として、高齢者生活支援ハウス入居者へのきめ細やかな対応と事務所維持費用の圧縮等から、令和5年度に村社会福祉協議会の事務所を高齢者生活支援ハウスに移転し、役場庁舎が手狭なことから空いた旧社会福祉協議会事務所の後に、農林課と農業委員会事務局を移転して使用していますが、令和6年度も留寿都村にふさわしい土地や建物の当面の利活用について内部で検討いたします。
ここで村の公共施設の整備計画の全体を申し上げます。村が令和4年度に実施した公共施設等総合管理計画の劣化状況調査を基に、当面の改築を予定する施設としては、老朽化が著しい役場庁舎と診療所でありますが、加えて留寿都小学校体育館も必要とするところであり、教育行政においては児童生徒数や地域性も重視した中で、小中一貫教育の義務教育学校へ移行することを決め、施設整備に向けて進めてまいります。そのほかの規模の大きな施設につきましては、村の財政状況から当面見合せて修繕で対応してまいります。更新する施設の整備時期につきましては、各分野でご説明を申し上げます。

(3)元気な人をつくり未来をひらく
~元気な人をつくるSATO(里)~

◇教育で元気!
「教育で元気な人をつくり未来をひらきたい」とする思いは、私が一貫して各分野で取り組む「留寿都村だからできる可能性を模索し実施する」ものの1つでありますが、特にこどもたちはかけがえのない村の財産として、それを育てるのは家庭だけでなく地域全体で取り組みたいことや、地域格差に負けない学習支援と環境整備を行ってまいりたいと考えるものです。
最初に学校教育でありますが、令和6年度は、その代表的な取り組みとして義務教育学校の開校に向けて、その校舎の基本設計及び地質調査を進めるものです。これは、第一に、留寿都村の大切なこどもたちの教育の場を整えるためのものであり、心豊かに学び合う場として、また、地域住民のスポーツ交流の場として、さらに災害時の避難所としても、その効果が出るよう取り組みます。
地域格差に負けない学習支援については、GIGAスクール構想の推進による1人1台の学習者用端末を用いての授業のほか、「問題データベースタブレットドリル」による家庭学習の継続、また、公民館2階の「放課後等まなびサポート」による児童・生徒の学習の場の提供とオンラインでの学習サポート、さらに、大手学習塾との連携による「オンライン授業」を継続しながら、これらの検証とより良い方法を模索してまいります。
また、大学生等と高校生のいる世帯の経済的負担を支援するための給付型奨学金事業の継続や小学校と中学校への入学を成長の節目として祝うとともに、この節目における経済的負担の軽減を図るため、子育て支援入学祝金贈呈事業を継続します。
学校給食では、給食用賄材料費の価格高騰による家庭の負担増を回避するため、繰越措置を講じた国の物価高騰対応重点支援地方創生臨時交付金を活用して、給食費の額を令和5年度と同額に据え置いた上で、給食費の2分の1を助成する事業の継続や、食育を通じてふるさと・留寿都を伝える「ルスツふるさと給食まつり」を継続いたします。
次に、社会教育でありますが、近年の児童生徒のスポーツ文化活動での活躍は貴重な体験となり、また、見る者にも元気を与えてくれています。全道大会や全国大会へ出場される児童生徒を応援する主旨からも、学校児童生徒スポーツ文化大会出場費用負担金により遠征費の支援を継続して行ってまいります。
また、社会教育における小学生の「なんでもチャレンジクラブ」は、児童の探求心を育てながら視野を広げる学習活動を異なる学年間で行う中で、社会性や協調性、指導性が生まれ、児童に精神的な成長を見ることができることからも事業の継続と発展を進めてまいります。その一環として、令和4年度から実施している「むらびと写真展」は、現在、教育委員会で活動している地域おこし協力隊の隊員による取組効果が大きく、継続した活動を依頼しつつ支援してまいります。
さらに、4年間も続いたコロナ禍において、孤独な時間をお過ごしのご高齢の方々にも、楽しい時間をお過ごしいただきたいとの思いがございまして、ご高齢の団体や地域でのサークル活動等に参加されている方々のコミュニティの推進と、公民館等を拠点として自主的・自立的活動ができるよう支援を行ってまいります。

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