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自治体の皆さまへ

地域おこし協力隊・地域防災マネージャー中島さんによる防災の心得

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北海道留寿都村

【今月のテーマ…避難所で陥りやすい病症その1「低体温症」】
厳冬期の避難所生活がいかに過酷であるかは、昨年正月の能登半島地震の報道から皆さんもある程度は想像できると思います。避難所に関わらず、大勢が集まる場所にあってはマスクと手洗いによる感染症対策は常識となりつつありますが、避難所生活以外でも起こりうる病症を2つ紹介します。今回は低体温症です。
低体温症は、寒冷環境にさらされ続けるなどの状態で、体の深部体温が35度を下回り多臓器不全を発症した状態をいいます。低体温症は、歯がガチガチ鳴って体が震える(初期)、無関心・注意散漫・幻覚を見る(中期)、身体硬直・昏睡・浅呼吸(末期)、死亡というような段階があります。
低体温症に対する応急処置としては、全身の保温、温かい飲み物(カフェインやアルコールは厳禁)をゆっくりと飲ませる、首・脇の下・鼠径部を集中的に温めるとよいでしょう。中期以上の症状の場合、応急処置後直ちに医師の診断が必要です。
避難所の暖房は決して十分とはいえません。また、応急対策活動で野外作業の職員等もいることでしょう。この時期、誰にも低体温症の危険はあります。低体温症の怖いところは、症状が進行すると自分で対処できなくなる点です。初期症状の段階での適切な保温処置が重要です。避難時はもちろん、野外作業時等にも防寒を忘れずにしましょう。
次回のテーマは、「エコノミークラス症候群」です。

お問合せ先:企画観光課
【電話】0136-46-3131

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