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元陣屋資料館友の会の高校生ガイド 愛知県からの修学旅行高校生を案内

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北海道白老町

仙台藩白老元陣屋資料館友の会会員の白老東高校生4人が6月2日、同世代の若者におもてなしの心を込めて、同館の展示資料の解説をしました。
昨年8月に解説デビューを果たした3年生の千葉瑞椛さん、加藤雫さん、今年5月デビューの2年生、船越菜々子さん、堀部京華さんの4人。愛知県春日井市から本道に修学旅行で訪れた県立高蔵寺高校の生徒40人をガイドしました。
昨年から特訓を受け、それぞれが抱負を持って臨んだこの日の本番。同世代へのガイドなだけに「手が震えました」「声が上ずった」と緊張したようですが、大役を無事終えると「反省点はあったけど、上出来?」と安どの表情でした。
修旅生の反応も「しっかり説明してくれました。ここまで地元について勉強しているのは同じ年なのにすごい!」「友達が解説しているみたいで身近に感じた」などと好評。最後のグループからはガイド後に拍手が湧いていました。
22、23日には白老東高校の後輩をガイドしました。

◆地域文化施設で「人」を育てる友の会、教師、資料館スタッフ
~愛情ある厳しさでびしびし指導 養う「社会経験」「コミュニケーション能力」~
高校生ガイドの指導に当たっている友の会会長の川西政幸さん(79)と宮森知津子さん(74)。指導は厳しいが、心の奥では「この子たちが社会に出た時に少しでも役立てることができたら」という思いがあります。
指導は展示資料についての知識習得だけではありません。あいさつ、上下年齢の違う世代への態度、会話能力、周囲への連絡報告、さらには時間厳守など社会ルールまで「びしびしやっています」と笑います。川西さんは学生時代、社会人は野球でならした体育会系。
宮森さんも現役時代はバスガイドとして活躍。先輩にはバンバンしごかれた口。そのため二人ともスパルタです。そんな二人が慕われるのは「一人一人が生活、家庭環境、個性が違います。今の時代でどこまでやったらいいか、常に悩みながらです」という気づかいがあるからでしょう。
高校生ガイドの周囲にはお二人のほか、同様な気持ちを持った、同会会員で同高校の教師、資料館スタッフの温かいまなざしがいつも注がれています。
川西さんは「これからもいろいろな挫折を味わうでしょう。しかし、そこからやり直す力をつけてほしい」、宮森さんは「笑顔を絶やさず。きれいな所作を覚えてほしい。そこから何かが生まれます」と願っています。

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