真狩高校の生徒が、今年も洋菓子やパンのコンクールに出場し、それぞれ3連覇を達成しました。この快挙に、村内外から祝福の声が上がっています。
■ハイスクールパティシエロワイヤル3連覇!
7月30日に三笠市で行われた、高校生が洋菓子づくりの腕を競う「ハイスクールパティシエロワイヤル」にて真狩高3年の松本姫和(ひより)さんと山下みのりさんのチーム「ヤマツカリ」が考案した「ごろっとまるっとアロニアタルト」が最優秀賞に輝き、真狩高校は3連覇を果たしました。タルト地にアロニアのピューレ、クリームの上にアロニアの砂糖漬けを飾っています。
入賞4作品がこのほど商品化され、10月23日から11月5日の間、全道のセイコーマートで販売されました。初日には同級生や発売を待ちわびた人たちが真狩店で商品を買い求め、受賞者の2人もその様子を嬉しそうに見つめていました。
2人は昨年も同大会に出場し、優秀賞を受賞しています。しかし悔しさがあり「もう一度この大会に」と心に決め、大会に臨みました。高校生活最後の大会で最高の成績を収めることができたと、笑顔で話してくれました。
11月には最優秀賞の副賞で贈られた石川県金沢市への研修旅行が控えています。この研修では、ゲスト審査員を務めた辻口博啓パティシエが校長を務める『スーパースイーツ製菓専門学校』で体験入学に参加するそうで、「緊張するけど楽しみです。」と2人は語ってくれました。
毎年、このコンクールで真狩高校は入賞者を輩出しています、その結果は生徒たちの努力と情熱の賜物です。
また、指導にあたった先生方にも、心からおめでとうとお祝いの言葉を送りたいと思います。
■パン甲子園も3連覇達成!
10月1日に岩見沢市で行われた、高校生による創作パンのコンテスト「パン甲子園2023inいわみざわ」で真狩高3年の谷口祥梧さん、武石にこさん、2年の武田龍季さんの考案した「キタノカオリとゆり根のクッペ」がグランプリに輝き3連覇です!
真狩の湧き水を生かしたパンづくりに取組んでいる真狩高校。水の美味しさを生かしたフランスパンで、ゆり根の味を引き立てつつ、小麦の味を出せるよう製作手順を改善していくのが大変だったと振り返ります。
パン生地でゆり根を包むように成形し、クープ(切り目)を入れたら中からゆり根が覗きます。
ほんのり塩気のある生地に、甘みのあるゆり根が入ったフランスパンは、想像するだけで美味しそうです。しかし、理想の味を完成させるため試作を繰り返すも納得のいかない日々が続きました。
幸運にも、メンバーの武田さんの実家がゆり根を作っていました。ゆり根を提供していただいたところ、その美味しさに他のメンバーは衝撃を受けたそうです。「本当に美味しかったんです。また食べたい。」と口を揃えるほど惚れ込んだ様子。この出会いが、パンの鍵となりました。武田さんのゆり根を使用することで、さらなるレベルアップに成功したのです。
パン甲子園では、制限時間4時間の厳しい状況で作品を仕上げなければなりません。大会直前には、コンクールを想定した練習を行い、チーム全体が一丸となりました。
受賞作品は、ゆり根が美味しくなる時期に岩見沢市内のパン店で商品化されます。
また、11月24日に小樽市で開催される「スイーツフェスタ」に真狩高校が出店し、このパンを販売する予定です。
3年生のメンバーに将来の夢を聞くと、谷口さんは「管理栄養士になりたいので大学進学を目指します。」
武石さんは昨年もパン甲子園に参加し、グランプリを獲得したメンバーでした。昨年も「料理人になりたい。」と話していましたが、それは変わらず、専門学校への進学を目指すと答えてくれました。
みなさんが真狩高校で学んだことは夢に向かって頑張る原動力となるはずです。
次なる挑戦に向け頑張ってください。応援しています!
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