文字サイズ
自治体の皆さまへ

年頭のごあいさつ 知内町長西山和夫

2/41

北海道知内町

新年あけましておめでとうございます。町民の皆様におかれましては、健やかに新春をお迎えのこととお慶び申し上げます。また、平素から町政の推進にご理解、ご協力、ご支援を賜り、厚く御礼申し上げます。

新型コロナウイルス感染症が猛威を振るい感染拡大に翻弄された4年間でありましたが、根絶に向けてワクチンが開発され、また、医療関係者等のご尽力もあり、新型コロナウイルスの抑制に繋がりました。今後においても、この4年間の経験から学んだ多くの教訓を生かし、次のパンデミックに備えることが重要と考えています。

ロシアによるウクライナ侵攻など多くの争いが続き、更には円安による物価高騰のため暮らしへの影響が長期化しております。そして、気候変動や地球温暖化の影響、AI・IOTの進化により、私たちの未来は新たな時代に突入しています。行政においてもデジタル変革による住民サービスの向上や業務の省力化が求められていますが、デジタル変革を進めながらも、住民の顔が見える「ひと」との繋がりを大切にしていきたいと思います。特に10年後、20年後の町の姿を想像・創造しながら、町職員も含めた若い世代での議論を始めていきたいと考えています。

現在、日本海溝・千島海溝を震源とする地震や1000年に一度を想定した大雨・洪水への対応として、防災拠点である知内消防署の施設強化も急がなければなりません。また、施設整備の財源と考えている緊急防災・減災事業債の期限延長について国に要請中ですが、並行して議会や町民の皆さまとの協議を進めてまいります。

今後、町の重要課題である上下水道事業については、上水道施設整備に有利な制度を活用できる簡易水道事業に事業変更する手続きを開始しておりますので、今後段階的に水道管改修を進めていきたい考えです。
下水道事業については、平成13年の一部供用開始から23年が経過し、今後の維持費の増が見込まれています。また、一般会計から1.2億円を繰出している状況の打開策を町が出来る事から改善していくことが先決だろうと思いますので、課題解決のため知恵を絞ります。

北海道で進めている中ノ川橋橋梁工事も間もなく終了します。長期に亘る工事でしたが、事故無く終えられるよう、町民の皆さまには安全運転をお願いします。また、護岸工事については、大規模特定河川事業に格上げされ、令和5年からの10年で総事業費66億円の工事が引き続き行われますので、今後ともご協力願います。

国内では、昨年も大雨の影響で多くの方が死亡・負傷しました。小谷石災害から50年、過去の教訓を忘れることなく、今後も洪水・土砂災害の対策に尽力してまいります。

知内町と歩みを共にして来た知内発電所は1号機稼働から40年を迎えました。北海道における安定した電力供給を担うと共に、当町の発展に欠かせない役割を担っていただいておりますが、我が国のエネルギー政策は、地球温暖化への対応やエネルギー資源の安定確保などの難しい課題に直面し、バランスの取れた電源構成の構築が求められています。知内発電所におかれましては、将来にわたり電源構成の一翼を担うべく持続的に稼働し、ますますご発展されますことをお祈り申し上げます。
ふるさと納税については、ふるさと東京会、札幌会、函館会を始め全国から多くの応援をいただき、今年度はすでに目標の3億円を超え、4億円に近づくと見込んでおります。
漁業については、海水温の上昇など温暖化の影響もあり厳しい経営環境にありますが、北海道では初となる外海でのトラウトサーモンの養殖事業が開始されました。外海カキ養殖のスタート時と同様に様々な試練を乗り越えて、本格生産に辿り着いてくれることを願っています。

知内町が今後も「笑顔輝く躍動の町」であるために産業発展はもとより、人生を積極的に応援する出会いの場の創設と子育て支援の充実を目指すことが、高齢者を下支えする構図に変えていくことに繋がるだろうと考えています。

少子高齢化の厳しい時代ですが、「為せば成る」の心意気で、心を合わせ、力を合わせ、笑顔豊かな町を目指して、町民の皆さま・議会の皆様と一緒にまちづくりを進めてまいります。

結びに、令和6年の幕開けに、ご家族皆さまのご健勝とご多幸を心からお祈りいたしまして、新年のご挨拶とさせていただきます。

<この記事についてアンケートにご協力ください。>

〒107-0052 東京都港区赤坂2丁目9番11号 オリックス赤坂2丁目ビル

市区町村の広報紙をネットやスマホで マイ広報紙

MENU