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自治体の皆さまへ

長野県木曽町との職員派遣交流終了

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北海道福島町

田代さん、お疲れさまでした!
産業課 農林係 主査 田代裕貴

去年の四月から一年間、産業課農林係でお世話になりました、田代裕貴です。私は今回の交流派遣で、人生で初めて北海道に来ました。福島町にたどり着いた時の不安と期待に満ちた気持ちは、まるで昨日のことであるかのように今でも思い出します。福島町の出来事は、思い返せばどれも輝かしい思い出となっておりますが、紙面をお借りできるスペースに限りがあるため、いくつか選んでお伝えします。
一つ目は、仕事のことについてです。私がいた産業課農林係では、林務担当として主に福島町の森林の管理の仕事をさせていただきました。
私は農林係の仕事は初めてで、どれもこれも新しい体験ばかりでした。長野県は豊かな森林を有する県ではありますが、私自身は仕事で森林に関わることは初めてでしたので、いざ林務の仕事に携わると知らないことばかりだったのです。樹種や育ち方の違い等、「森林」と一括りでしか見ていなかった中に様々な違いがあり、自分がいかに無知だったのか思い知りました。
また、森林を適正に管理するためには、自然に任せるだけでなく、風倒木対策等、人が手を加え維持する必要があることを知りました。
いずれも、林務の仕事を経験しなければ知らないまま過ごしていたと思うので、本当に勉強になりました。
時には山の斜面の現場で滑落しかけたり、野生動物の驚異を目の当たりにする等、大変なこともありましたが、今となっては貴重な経験として財産になりました。
二つ目は、福島町の海のことについてです。
海のない長野県で過ごした時間が多いためか、福島町に来てからの身近に海がある日常というのは、とても新鮮な経験でした。私がお借りした住宅の近くには吉岡港があり、そこから見る海は、何度見ても飽きない不思議な気持ちにさせてくれる海でした。
また、まちづくり工房様の岩部クルーズに乗って海を見に行った時は、クルーズの目玉である「青の洞窟」も非常に綺麗でしたが、その周りの、水平線の彼方に広がるような透き通った青い海や険しい岩壁の景色は、日本を出てどこか違う世界に来たような、今までにない、そして他の所ではなかなか味わうことのできないような経験になりました。
三つ目は、福島町の色々なイベントに参加させてもらったことです。
役場が主催となるイベントを始め、主にお祭り関係で様々なイベントを体験させてもらいました。
今まであまりイベントの運営側になったことはありませんでしたが、イカ祭りでイベントの準備や後片付けをしたり、フードスタジアムで名産品のPRをしたり、殿様街道ウォークで茶屋に扮して休憩所でお茶を振舞ったり等、イベントの大変さだけでなくやりがいも感じることができました。
環境の違いや文化の違い等、今まで住んでいた長野県との違いがある中で、来た最初の頃は「自分はちゃんとやっていけるのだろうか。」という不安もありました。
しかし、周りの方々が色々と教えてくださったり、手助けしてくださったおかげで無事に過ごすことができました。
福島町での経験は、一生に一度あるかないかのかけがえのない財産になりました。
今後も福島町と木曽町の交流が続くことを願うと共に、福島町での経験を胸に、木曽町に帰ってからも頑張りたいと思います。
一年間、本当にありがとうございました。

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