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自治体の皆さまへ

地域の医療・介護を知ろう!

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北海道稚内市

私たちが安心して暮らし続けるためには、医療と介護が不可欠です。これからの地域の医療・介護について、皆さんと一緒に考えていくため、シリーズで連載します。
(社会福祉法人稚内木馬館・編)

稚内木馬館は、平成3年4月に社会福祉法人の認可を受け、【介護サービス】では、「グループホームひだまり」と、「デイサービスセンターひだまり」を運営し、【障害福祉サービス】では、グループホームや多機能型障害福祉サービス(生活訓練、就労継続支援B型事業、生活介護事業を一体的に提供)を実施し、稚内市に暮らす高齢者や障がいのある方に様々なサービスを提供しています。
今回は、デイサービスセンターひだまり管理者の山下暁一さんにお話を伺いました。

■はじまりは養護学校卒業生の働く場を作ることから
稚内木馬館は、昭和61年に障害者共同作業所「手作り工房木馬館」が開設されたことが始まりです。養護学校の卒業後の働き場所を作るため、父母や教師が中心となり、「稚内養護学校卒業生を育てる会」が結成され、多くの市民の寄附や市の援助を受けて実現したものです。

障がいのある方が自分達の作業に誇りを持てるよう、レベルの高い木工作業を目指し、過去には、北海道産業デザインコンペティション「木工部門金賞」を受賞するなど、高い評価を得ており、現在は、市の出生祝い品やふるさと納税の返礼品にも採用していただいているほか、製菓店の原材料の下処理、手作りどーなつの製造・販売などを手掛けています。

また、利用者が高齢になっても切れ目なくサービス提供できるよう、介護保険がスタートした平成12年からは、デイサービスと認知症のグループホームも運営しています。

■利用者の状況に合わせたケア
「グループホームひだまり」は、認知症等の専門的なケアを必要とする利用者を対象にしたグループホームで、2ユニット各9名で、それぞれの個室のほか、デイルーム、談話スペース、食堂、浴室など共用の生活空間の中で、介護職員の支援のもと共同生活を送っています。また、認知症への理解を深めてもらうための全国イベント「RUN(ラン)伴(とも)」に、利用者や家族が職員と一緒に参加しています。

■楽しみながらの活動~機能訓練や創作活動、交流の場の提供
「デイサービスセンターひだまり」は、食事や入浴などの日常生活の支援を行いながら、生活機能や嚥下機能の維持のための機能訓練や創作活動の場、他者との交流の場を提供しています。カラオケをはじめ、機能維持に有効な体操などのプログラムが搭載されている機器も導入しており、楽しみながら取り組んでいただいています。障害福祉サービスも併設しており、編み物を教えたり、一緒に花札に興じることもあるなど、色々な方と交流する機会となっています。

■充実したキャリアアップ支援!
タブレット端末やインカム等のICTを活用、また介護以外のサポートスタッフを雇用するなど、職員の負担軽減や、専門職がその技能をより発揮できるよう取り組んでいます。また、資格取得を目指す職員への費用の助成など、キャリアアップの支援の充実にも努めています。

利用者やご家族の皆さんのそれぞれ異なる思いに寄り添い支援していくため、地域の皆さんに介護や障害福祉についてのご理解、関心を持ってもらえるよう努めていきます。

問合せ:稚内木馬館
【電話】34-9650

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