■東京稚内会並びに市政功労者 西本美嗣氏を偲ぶ会への出席について
本市出身者やゆかりのある方々で構成される「東京稚内会」の総会は、令和元年度以降、新型コロナウイルス感染症の影響で中止されてきましたが、先月18日、約100人の参加のもとで、5年ぶりに開催されました。
本年は、特に「利尻礼文サロベツ国立公園指定50周年」を意識した写真やパネルによる会場が設営され、本市関係者による演奏など、大変な盛り上がりの中で交流が進められました。
また、来年から新たな役員体制となることが総会で決定されましたが、これまでご尽力いただいた小坂輝雄会長はじめ、役員の皆様には心からの感謝を申し上げたところです。
一方、「東京稚内会」出席後、札幌市で行われた、本年2月28日にご逝去された、本市市政功労者の西本美嗣氏を偲ぶ会に参列しました。
西本さんは令和3年に解散した一般社団法人全国樺太連盟の会長として長くご活躍いただき、毎年8月20日に本市で実施される「氷雪の門・九人の乙女の碑 平和祈念祭」にも、何度もご臨席いただきましたが、特に解散前の全国樺太連盟は、平成29年に本市に対して多額の寄附金と約2千点もの貴重な樺太関係資料を寄贈していただいたほか、令和元年には「望郷の樺太」の碑を、稚内公園に建立されました。
西本さんには、そのご貢献を称え、令和3年、市政功労章を送らせていただきましたが、偲ぶ会には西本さんと交流があった元北海道知事の堀達也氏をはじめ、多くの関係者が出席され、私もこれまでの功績への感謝を伝えるとともに、樺太引揚者の皆さんの想いを風化させることなく、これからも樺太の記憶を次世代に伝えなければとの思いを新たにしたところです。
■市役所新庁舎及び稚内中学校新校舎の整備状況について
はじめに、市役所新庁舎整備工事の進捗状況ですが、昨年7月から進めていた掘削工事が10月に完了し、本年4月からは基礎コンクリートの打設工事を進め、先月末時点の工事進捗率は14.8%となります。
今月からは躯体工事が始まり、これらを本年内に完了し、完成後は外装工事を進め、来年3月までに仕上げ工事が完了する予定です。
また、内装工事は、本年9月から躯体工事の完成したフロアから順次進め、来年5月に仕上げ工事が完了した後、物品搬入や設備の試験運転などを経て、10月に供用を開始する予定です。
新庁舎は「ゼロカーボンシティ」の象徴として位置づけることも目指しており、外壁には太陽光発電パネルを取り付け、再生可能エネルギーの活用を図るとともに、本年10月からは、新庁舎の熱源として使用する地中熱設備のためのボーリング工事を進めていきます。
次に、稚内中学校新校舎整備工事の進捗状況ですが、昨年10月から掘削工事を開始、先月末に校舎本体の基礎工事が完了しており、工事進捗率は15.6%です。
今月からは躯体工事が始まり、年内には完了、来年4月から9月まで外装や内装工事を進め、中学校としては、令和8年1月からの供用開始を予定しています。
また、新校舎の整備は、中央小学校と稚内中学校の義務教育学校への移行を見据えており、今月5日には、開校準備委員会と教育課程編成委員会が立ち上がり、今後はこれらの委員会において、学校名をはじめ、教育課程など重要事項の検討が進めてられていくと受け止めています。
■令和6年度6月補正予算
【一般会計】4億276万2千円追加
【補正総額】4億276万2千円追加
※一般会計、特別会計、企業会計を合わせた予算総額の前年度同期比は、1.1%の増額となります。
◆一般会計補正予算の主な内容
〇総務費 1億9,878万8千円
定額減税調整給付金支給事業
〇民生費 9,784万4千円
児童手当支給事業
住民税非課税世帯等価格高騰対策給付金支給事業
〇衛生費 7,961万6千円
乳幼児健診・相談事業
予防接種対策事業
〇土木費 2,241万8千円
緑・富岡環状通街路整備事業
〇教育費 409万6千円
スポーツ大会補助事業
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