ここ数年、全国各地で毎年のように自然災害が発生しています。稚内市で発生した道路冠水などの水害や大雪・猛吹雪も記憶に新しいですよね。災害が発生した際に適切な行動をするためには、一人ひとりの防災意識を高めることや、家族で災害への備えや連絡手段、避難方法などを話し合い、確認しておくことがとても大切です。
もしものときも、備えあれば憂いなし! 今日はわが家で防災会議を開きましょう!
■会議テーマ(1)「避難場所や集合場所を決めよう」
自宅近くの避難場所を確認するのはもちろんですが、家族全員が違う場所で被災する可能性もあります。自宅のほか、学校や職場における避難場所や集合場所を家族で共有しましょう。
【1】避難場所を決める
緊急時は指定避難所・指定緊急避難場所どちらに避難してもOK。災害(地震・津波・洪水・土砂災害)ごとに避難できる施設や場所が異なるので確認しておきましょう。
【2】集合場所を決める
避難場所のほか、最終的に家族全員が集合する「集合場所」も指定避難所・指定緊急避難場所の中から決めておきましょう。災害時は大勢の人で混雑している場合もあるので、集合場所は施設内の具体的な場所にすることがポイントです。
▽指定避難所一覧
▽指定緊急避難場所一覧
◎家族でやってみよう
避難所と集合場所を家族でやってみようコーナーに書いておこう。
■会議テーマ(2)「災害時の連絡手段を決めよう」
災害時は、被災地内の電話が繋がりにくくなります。
家族の安否を確かめるための連絡方法を事前に決めておきましょう。
【1】災害用専用ダイヤル(171)
連絡を取りたい被災地の方に向けた30秒以内の伝言を録音したり、その録音を再生する方法です。電話で「171」をダイヤルすると、ガイダンスが流れます。相手の方の電話番号をダイヤルすると、録音や再生ができます。
【2】災害用伝言板(web171)
災害用専用ダイヤルのインターネット版です。スマートフォンなどで「web171」を検索し、災害用伝言板をクリックすると画面が表示されます。電話番号を登録することで、伝言の登録及び確認ができます。
事前に、災害用専用ダイヤルや災害用伝言板に登録する電話番号を決めておきましょう。いざというときに使用できるよう、事前体験もできます。
【3】LINE安否確認
大規模な災害が起こった際に、ホームタブに「安否確認」が表示されます。タップするだけでLINE上の友だちと状況を共有することができます。
【4】三角連絡法
災害時、被災していない地域に住む人を中継点にして、被災地内にいる互いの安否を確認する方法です。
※詳しくは、本紙2面をご覧ください。
■会議テーマ(3)「災害時の持出品や備蓄品を準備しよう」
災害が発生すると、ライフライン(電気、水道、ガス)の停止や、自宅が被害にあった場合は避難所での生活を余儀なくされます。また、発災直後は物資や食料が不足するなど、被災者へ支援が行き届かないことが予想されます。そうした事態に対応するため、避難の際に持ち出す「非常持出品」や、在宅避難や避難所での生活の支えとなる「備蓄品」を準備しておきましょう。
【1】ローリングストック法を活用
ローリングストック法とは、レトルト食品やカップめんなどの食料品を普段から少し多めに買い、消費期限が古くなったものから食べ、食べた分だけ買い足す方法です。これにより常に一定量の備蓄ができ、定期的に消費期限を確認する必要がありません。
【2】ペットのための備えも忘れずに
ペットと避難するために、ペットフードや水、ケージなどのペットのための備蓄品も用意しておきましょう。
また、避難先で不必要に騒がないように基本的なしつけや、ペット間の感染症を防ぐための健康管理も大切です。
◎家族でやってみよう
家族でやってみようコーナーに記載の非常持出品や備蓄品の例をみて、それらが家にあるか確認しておこう。また、この他にも必要なものを決めておこう。
■家族でやってみようコーナー
◇災害時の避難場所や集合場所を確認しておこう
◇非常持出品や備蓄品の例
・飲料水(一人1日3ℓ×3日分)
・非常食(レトルト・アルファ米・カップ麺・お菓子など)
・紙皿
・紙コップ
・割りばし
・ラップ
・ビニール袋
・ティッシュペーパー
・ウェットティッシュ
・マスク
・タオル
・歯ブラシセット
・カセットコンロ
・カセットガスボンベ
・防災ヘルメット
・雨具
・防寒着
・衣類(着替え)や下着
・上靴
・長靴
・懐中電灯
・携帯電話・スマホ
・モバイルバッテリー
・乾電池
・カイロ
・毛布
・寝袋
・ポータブルストーブ
・灯油
・水不要のシャンプー
・給水用ポリタンク
・バケツ
・生理用品
・携帯トイレ
・トイレットペーパー
・災害用ホイッスル
・筆記用具・メモ帳
・常備薬
・貴重品
・ランタン
・ロープ
・工具セット
・ライター
・ナイフ
・救急用品
・防災ラジオ
・生活用水(風呂の残り水など)
この他にも、必要なものを皆で決めておこう
問合せ:市総務防災課 防災グループ
【電話】23-6380
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