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自治体の皆さまへ

児童虐待のない紋別を!~子どもたちが安心して過ごせるために~

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北海道紋別市

児童虐待は、全国的に増加傾向にあり、市内でも発生しています。
今月は、虐待の内容や発生要因、発見者や支援者の役割、通報先などをお知らせします。子どもたちが安全に、安心して暮らせるよう、周りの大人が、見守っていけるよう、皆さんのご理解とご協力をお願いいたします。

■児童虐待とは
”しつけ”とは異なるもので、子どもの成長と人格形成に深刻な影響を与えます。主に、次の4つに分類されています。
1.身体的虐待(後遺症を残したり、死に至ることも)
殴る、蹴る、叩く、激しく揺さぶる/外に締め出す、放置するなど

2.心理的虐待
言葉でおどかす、無視する/きょうだいと差別的扱いをする/面前での夫婦喧嘩など

3.性的虐待
子どもへの性的行為/性器を触らせる/性的行為を見せるなど

4.ネグレクト(養育放棄など)
病院に連れていかない/乳幼児を家に残して外出する/適切な食事を与えないなど

■しつけと体罰
”しつけ”は、子どもの人格や才能を伸ばし、自律した生活を送るための生活習慣や社会のルール・マナーなどを根気よく言葉で教え、身につけさせることです。
”体罰※”とは、子どもの身体に何らかの苦痛を起こさせ、不快感を意図的にもたらす行為(罰)で、叩く、蹴る、長時間の正座、閉じ込めるなどの“懲戒※”行為です。
※2020年の法改正によって「体罰は禁止」、「懲戒(権)」は削除されています。

■虐待の起こる要因(背景)
虐待は、親の身勝手な行為ではありますが、その背景には不安やストレス、孤立などの問題が潜んでおり、悩みを持つ親からのSOSともいえます。

▽親の状況
夫婦喧嘩/予期せぬ妊娠/自身の虐待体験/パートナーの子育て不参加/放任・養育放棄・無関心/子育て知識の欠如/親の生育未熟など

▽子どもの状況
癇が強い/要求やこだわりが強い/病気や障害など社会的な状況経済的不安/核家族化での孤立/地域社会の希薄な人間関係/離婚・再婚による家庭環境など

■虐待・虐待疑い~どんな場面
虐待を受けている子どもやその親は、何らかのサインを出しています。周囲に気になる子育て家族はいないでしょうか。

▽子どもの様子
不自然な傷やあざがある/いつも服装や身体が不潔/食事時や夜間に家の外にいる/遅くまで外で遊んでいる/笑顔が少なく、喜怒哀楽の表情が乏しいなど

▽保護者の様子
近所や地域で孤立している/子どもを残して頻繁に外出する/病気やケガを医者にみせない/子どもや家族の不満をよく口にするなど

▽家庭の様子
毎晩のように長時間子どもの泣き声が聞こえる/親の怒鳴る声や、物を投げるような音がする/子どもの姿をめったに見かけないなど

■“要対協”の役割
「要保護児童対策地域協議会(以下「要対協」という。)」は、適切な保護と支援を、関係機関で情報を共有して対応を協議し、連携して支援を行う集合体をいいます。児童福祉法に基づいて紋別市にも設置されています。対応者は、児童や家庭に個別に関わる機関・団体※の担当者で、予防から支援までを、合議体で扱います(要対協で取り扱わず特定者が個別対応することもあります)。

■地域で見守るということ
子育てでは思いどおりにならず、つい手を挙げることも…。また、子育ての不安や悩みを相談できず孤立する家族もいます。ご近所や地域の方の気づきや声かけで、そうした親子を救えるかもしれません。
子育て家族が安心して暮らせるためにも、地域ぐるみで支えることが大切です。

▽挨拶だけでも…ひと声かけて…。
「子育て大変ですね」「元気が無いけど大丈夫」「困っていることはない」など

■通報者のプライバシーは守られます
通報は、匿名も可能です。また、通報者が特定できる情報は漏らしません。通報が間違いであっても、責任を問われたり、罰せられることはありません。
※他人をおとしめるためや、誹謗中傷などの通報はしないようお願いいたします。

■相談(連絡)先
虐待防止法では、虐待を受けたと思われる児童を発見した場合は、”通報することが義務付け”られています。
紋別市役所児童家庭課子育て支援係【電話】24-2111(代)番(内線487番・303番)
北見児童相談所【電話】0157-24-3498番又は虐待対応ダイヤル【電話】189(イチハヤク)(無料)
紋別警察署刑事・生活安全課生活安全係【電話】23-0110番(代)

<この記事についてアンケートにご協力ください。>

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