令和6年9月26日に開催された第2回広域紋別病院企業団議会定例会にて、令和5年度病院事業会計決算について認定されましたので、その概要をお知らせいたします。
1.収益的収入及び支出(税込)
(1)収益的収入(病院事業収益)
医業収益は、医業活動から生じる収益で、一日平均患者数が入院で77.8人、外来で343.8人となり、入院や外来、健診などを合わせた医業収益全体は23億3,051万2千円で、入院患者数の増加などから前年度より約1億5,018万1千円増加しました。
医業外収益は、医業活動以外から生じる収益で、交付税、基金収入補助金や新型コロナウイルス関連補助金など17億6,733万1千円となりました。特別利益は、過年度損益修正益の増加により、前年度より約1,708万1千円増加しました。
(2)収益的支出(病院事業費用)
医業費用は、医業活動を実施する上で必要な経費で、給与費は、非常勤医師の増員などにより、前年度より約3,150万4千円増加しました。材料費は、物価高による医療材料の値上げ等により前年度より約4,126万1千円増加しました。経費は、非常勤医師の増員に伴う旅費の増や物価高等の影響による委託料の増などから前年度より約3,838万5千円増加しました。減価償却費は前年度より約2,153万円減少しました。医業外費用は、医業活動以外に必要な経費で、前年度より約618万7千円増加しました。特別損失は、看護師等就学資金貸付金免除費が減少したことから、前年度より約377万6千円減少しました。
(3)収支差引
病院事業収益は、41億2,474万4千円で、うち収支不足を補てんする基金収入補助金は6億7,461万6千円となり、前年度より約1億4,173万4千円増加しました。
病院事業費用は、41億2,474万4千円で、医業費用の増加により前年度より約9,538万6千円増加となり、収益と費用の収支差は0円となっております。
2.資本的収入及び支出(税込)
資本的支出の建設改良費については、今年度実施事業はありませんでした。固定資産購入費は、麻酔器や電気式洗浄装置などの医療機器整備を実施し、事業費は1億1,419万8千円と前年度より約2,508万2千円減少しました。そのほか、病院事業債に係る元金償還2億452万4千円、紋別市借入金に係る元金償還1億2,510万4千円、看護学生13名分の修学資金貸付金780万円、有価証券等の運用益による基金積立433万1千円などを実施しました。
資本的収入は、医療機器整備の財源となる企業債、過疎対策事業債等である他会計負担金・借入金のほか、看護師等修学資金貸付金返還金を財源措置しました。
なお、資本的収入額が資本的支出額に不足する額2億8,025万9千円は、当年度分消費税資本的収支調整額、過年度分損益勘定留保資金で補てんしました。
3.資金不足比率
地方公共団体の財政の健全化に関する法律に定める資金不足比率は、経営状態の悪化度合いを示す指標です。流動負債から流動資産を引いた資金不足額を医業収益で除して算出した数値が20%以上になると経営健全化計画を定めなければなりません。企業団では、流動資産が流動負債を上回っているため、資金不足はなく、資金不足比率の算定に該当しませんでした。
問合せ:広域紋別病院企業団
【電話】24-3111番
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