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令和6年度 市政執行方針(1)

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北海道網走市

第1回定例会で、水谷市長が説明した令和6年度の市政執行方針の要旨を紹介します。
具体的な主要施策は、全世帯へ配布予定の「ことしのまちづくり(予算概要書)」でお知らせします。

■はじめに
令和6年網走市議会第1回定例会において、予算をはじめ関連する議案をご審議いただくにあたり、市政執行の所信と施策の概要を申し上げ、議員各位並びに市民の皆様のご理解とご協力を賜りたいと存じます。
我が国の急激な人口減少は、従来行われていた保健、医療、福祉、地域交通など、生活基盤のサービスの維持さえ困難な時代を迎えました。そうした中にあって、市民の皆様をはじめ、関係機関、団体など多くの皆様と情報を共有しながら、人口減にあっても、市政の懸案事項や課題に機敏かつ柔軟に対応してまいる所存です。
昨年を振り返りますと、コロナ感染症が2類相当から5類へと変わり、日常を取り戻しつつある中、ホタテ稚貝の斃死や、中国へのホタテ貝の禁輸措置、また、猛暑の影響による農作物の不作など、さまざまな課題に追われた年でありました。加えて、ウクライナ情勢や円安などによる物価の高騰など、事業活動や市民生活にも大きな影響があった年でもありました。
こうした課題に対し、ホタテの需要拡大や斃死稚貝の処理、燃料や原材料、肥料価格高騰の影響を受けた事業者への支援、また、市民生活への支援では、水道料金の減免、子育て世帯や低所得世帯への給付、全世帯への地域応援商品券の無料配付などの対策を講じてまいりました。
地域医療においては、訪問型のオンライン診療を行う医療MaaSの実証運行が開始され、今後、医療機関の拡大やスポーツ大会でのメディカルケアなど横展開を図ってまいりたいと存じます。
子育て支援では、ベビー用品の購入に利用できるクーポン券の支給に加え、小中学校、幼稚園、保育所、認定こども園での給食費を無償化いたしました。このことは、中学生までの医療費の無償化と合わせ、子育て世帯に対する経済的な負担軽減を図ることができたものと考えております。

グリーンの推進では、日本ガイシ株式会社との共同出資で設立した自治体新電力会社「あばしり電力株式会社」が潮見地区での発電を開始し、本年4月には、残る3地区でも発電を開始する予定であり、2050年のカーボンニュートラルの実現に向け、引き続き、施策を講じてまいります。
デジタルの推進では、デジタルマーケティングの視点を取り入れたプロモーション、400万回ビューとなるものもあった観光PR動画など関係人口創出の取り組み、市民係窓口、総合体育館、モヨロ貝塚館でのキャッシュレス決済、コンビニでの住民票などの交付、書かせない、迷わせない窓口の実現など市民サービス向上の取り組み、地域社会では、専門家による相談・支援窓口の開設やAIデマンドバスの本格運行、GIGAスクール構想の推進などに取り組みました。引き続き、デジタル技術を用いた市民サービスの向上や事務事業の効率化に努めてまいります。

9回目を数えたオホーツク網走マラソンは、全国各地から約2千名のランナーが網走を駆け抜け、東京農業大学の学生をはじめ、市民ボランティアなど多くの皆様のおかげで、ランニングポータルサイト「RUNNET」において、一昨年に引き続き全国1位を獲得することができました。改めて、運営に携わってくださった皆様に感謝を申し上げます。
さて、新庁舎は現在、供用開始に向け工事を進めているところであり、かねてより懸案であった消防庁舎も建て替え方針が決まりました。
また、女満別空港網走間の高規格道路は、別線・市街地アクセスルート対応方針案が決まり、今後、詳細ルートの決定となりますが、公共施設の建て替えや集約の議論と合わせ、道路を基軸とした新しいまちづくりが始まる端緒の年になるものと考えております。
引き続き、誰もが健康で安心して暮らし続けられるまちの実現に、全力で取り組んでまいります。

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