■パートナーシップ制度が始まると?
網走市では、本年4月からパートナーシップ制度が始まります。皆さんはパートナーシップ制度がどんな制度かご存じですか?
◇パートナーシップ制度とは
現在の法律(民法)では婚姻が認められていない同性カップルを、夫婦と同等の“パートナー”と自治体が独自に認める制度です。
2015年に東京都渋谷区と世田谷区で導入されたことを皮切りに、全国各地の自治体で導入が進んでいます。人口カバー率は80%を超え、道内では11市7町がこの制度を導入しています。
◇どんな影響があるの?
パートナーシップ制度は、自治体が独自に定める制度で、法律上の婚姻と同じ効力はなく、遺産相続や税の配偶者控除などは受けられません。拡大される行政サービスは、自治体が独自の判断で対応できるものに限られます。しかし、これまで気持ちはパートナーの2人でも関係性が認められていないために利用できなかったサービスが夫婦と同じように利用することができるようになることで、当事者の日常生活における選択肢が拡大し、生きづらさの軽減や、公に関係性を認められることによる精神的な安心感に繋がることが期待されています。
◇平等な社会への第一歩へ
新しい制度に戸惑いがある方もいると思います。この制度を導入しても、当事者の方がそうでない方とまったく同じようにすべてのサービスを利用するのはなかなか難しいのが現状です。パートナーシップ制度の導入をきっかけに、より多くの方に多様な性について知ってもらい、個性を尊重できる社会になることを願っています。
問合せ:網走市男女共同参画プラン推進会議編集委員
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