■障がいの有無にかかわらず誰もが活躍できる社会に向けて
最近、連続ドラマ『家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった』を鑑賞しました。
◇ドラマのあらすじ
このドラマは、作家・岸田奈美さんの自伝的エッセーを元にしており、急逝した父、突然車いす生活になった母、ダウン症の弟、認知症の祖母とともに過ごす日々を描いたホームドラマです。ややもすると重い雰囲気になってしまいそうですが、軽やかに進む展開や演出によって、笑って泣ける素敵な作品でした。
◇役者として活躍する少年
弟役には、実際に自身がダウン症である俳優・吉田葵さんが起用されました。連続ドラマのメーンキャストとしてダウン症の俳優が抜擢されたのは日本で初めてだそうです。ダウン症は一般的に筋力が弱いとされ、知的な発達に遅れがあることが多いという特徴があります。そんな中でも、専属の俳優によるマンツーマンでの演技指導などのサポートを受け、関西弁の習得やセリフの暗記など、障がいのない大人でも難しいことをこなし、現場は大成功したそうです。
◇能力や適性に応じた役割を
誰しも得意なことや不得意なことがあり、個人差があるのと同様に、「障がいがある」と言っても、その種類や程度はさまざまです。障がいがあるとの先入観で「できない」と判断するのではなく、サポートの仕方によって可能性を広げることができるものだと思います。多くの人が障がいを正しく理解し、社会参加できる場所を作ることが必要なのではないでしょうか。
個々の持っている能力を十分に発揮でき、誰もが当たり前に活躍できる社会になるといいですね。
問合せ:網走市男女共同参画プラン推進会議編集委員
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