新年明けましておめでとうございます。
町民の皆様と共に令和6年の新年を迎えることができたことを心より嬉しく思っております。
昨年は、新型コロナウイルス感染症が5類相当に引き下げられたとはいえ、追い打ちをかけるようにインフルエンザがいつもより早い時期に流行し、まだまだ安心できる状態にはなっておりません。ロシアによるウクライナ侵攻から約2年が経っても停戦に至らず、その間にもイスラエルの紛争、円安などによる燃油や物価の高騰など、日々の仕事や生活に大きな影響を及ぼしております。
そのような中にあっても、羅臼町民の皆様には、町行政の推進に対しまして、深いご理解とご協力、ご支援をいただいており、心より感謝申し上げます。
当町の基幹産業であります水産業は、鮭などの主要魚種漁獲減少から鮮魚の年間水揚高が近年落ち込んでおりました。昨年も同様で、依然として厳しい漁業環境が続いている状況にあります。水産業を中軸とする町経済にとって、その安定化と持続的な産業確立、また、漁業者だけではなく買受や加工業に携わっている方々も含めた水産業界全体の構造的な改革が重要な課題であり、その実現に向けて町として新たな視点、考え方に立ち、漁業協同組合などの関係団体と協議し、連携した対策を講じなければならないと思っております。
一方、観光業では、関係団体や事業者のご努力もあり、少しずつではありますが、来訪者の総数も持ち直してきております。しかしながら、知床遊覧船事故の影響は今もなお続いており、イメージアップや関係人口の増大に向け思い切った活動を展開してまいります。
今後も、漁業協同組合、観光協会、商工会など関係団体とも連携し羅臼町全体の経済復興に向けた取り組みも進めてまいります。
医療福祉事業、教育環境の整備、住民サービスの充実などにつきましても「羅臼町に住んで良かった」と思っていただけるよう職員一丸となって努力してまいります。
令和6年も様々な課題がありますが、町民の皆様、羅臼町を愛し応援して下さる皆様と共に力を合わせ前に進んでまいりましょう。
そして令和6年が、皆様にとりまして幸多き年となりますよう、辰年にちなみ登り竜のごとく飛躍の年になることを願い新年のあいさつといたします。
令和六年元旦 羅臼町長 湊屋稔
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