みなさんはテレビのコマーシャルで「食後の血糖値が心配で…」というフレーズを聞いたことはありませんか?今回は「食後高血糖」についてです。
食事をすると一時的に血糖値は上昇しますが、膵臓からインスリンというホルモンが素早く分泌され、健康な人の場合、食後2時間もすれば血糖値は140mg/dL未満に低下します。しかし、食後2時間を過ぎても血糖値が低下せず、140mg/dL以上の高い値が続く状態を「食後高血糖」といいます。この状態は血管の老化を早めて動脈硬化を進め、脳卒中や心筋梗塞などの発症リスクを高めます。さらに血糖値がいつまでも下がらないと、インスリンが過剰に分泌され太りやすくなります。町の健診では3割くらいの人にこうした状態が見られています。
食後高血糖を防ぐために、食事の際には「先に野菜を食べましょう」と勧めています。また、朝食を抜くと次の食事で食後高血糖が起きやすくなるので抜かないようにしましょう。
目に見えない血糖値の変動を推測できるのが健康診断です。町の健診は5月に行われ、個人健診もできます。みなさんも自分の体の状態に耳をかたむける機会をつくってみてはいかがですか。
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