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知床半島における携帯電話の通信環境改善に向けた取り組み

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北海道羅臼町

知床半島においては、地理的な環境から携帯電話のサービスエリア外の地域が多くあり、先端部利用が活発化する中で改善が望まれてきました。昨年4月23日に発生した知床半島西海岸沖での観光船事故を契機に、国が中心となり、知床半島周辺海域を主とするエリアにおける安全・安心の確保のための通信基盤強化に向けて、昨年から検討が始まりました。
国は携帯電話会社を交え、斜里町と羅臼町のそれぞれの地域で、関係者を集めた意見交換会を開催し、羅臼町においては昨年10月30日に町、漁協、知床半島及び周辺海域において活動する地域組織など14団体を集めた意見交換会を実施しました。
ここでの地域意見を踏まえて、携帯電話基地局の整備の方向性が定まったことから、具体的な取り組みを進めるため、関係省庁(総務省、林野庁、水産庁、国土交通省、気象庁、海上保安庁、環境省)と、北海道、斜里町、羅臼町による「知床半島 地域通信基盤強化プロジェクト」を本年立ち上げました。さらに基地局整備及び整備後の保守・運用にあたっては地域の協力が重要であるとし、地域関係団体、携帯電話会社を加えた「知床半島地域通信基盤強化連携推進会議」を設立し、本年4月28日に斜里町ウトロにおいて第1回会議が開催されました。
同会議で示された基地局の整備案は、複数の携帯電話事業者が共同で本地エリアのカバー実現を目指すもので、羅臼町側エリア整備案としては、「知床岬灯台」と赤岩地区の南に位置する「ニカリウス」の2カ所をアンテナ整備箇所の有力候補地とすることが総務省から報告されました。
実現すれば、知床岬までの通信可能エリアが格段に広がることになりますが、沿岸部はがけ地や湾など入り組んだ地形であることから、基地局整備後も沿岸海域の全てを網羅できないため、既存基地局を含めた各局の電波出力を調整するなどし、エリアの拡張を検討していくこととなりました。
なお、整備にあたっては、知床の特殊性に鑑みて、景観への影響や環境の保全に最大限配慮し進めていくことが本会議にて合意され、整備スケジュールの想定では、令和5年度に調査・設計・計画を実施し、令和6年度以降の施工を目指すこととなっています(関係者協議・調整や現地の天候などの影響により変更の可能性もありうる)。
本町の漁業や観光業に従事されている方々をはじめ、来訪者の安全性向上に寄与する非常に重要な事業ととらえており、国と地域の連携により早期の運用実現を目指してまいります。

※詳細については、本紙をご覧ください。

お問合せ先:産業創生課
【電話】87-2128

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