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明日の健康

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北海道美唄市

これが私の骨粗飯(こつそめし)!!
美唄市医師会・藤田諒(りょう)

超高齢者大国である日本では毎年420万人もの新規椎体(ついたい)骨折患者が発生しております(札幌市と名古屋市を足した人口とほぼ同じ人数)。骨粗鬆症(こつそしょうしょう)は早期に発見し、長期に治療するというのが現在の主流であり、そのため骨粗鬆症治療はいかに持続可能なものとするかに焦点が当てられています。
近年、骨粗鬆症治療は薬剤のみならず、食事の大切さが再注目されております。カルシウムに加えてビタミンD・K、亜鉛なども大切です。
何を食べればいいですか?とよく質問を受けるのですが、私は「鮭」をお勧めします。鮭にはビタミンDがとても多く含まれており、一日に必要なビタミンDを一食で摂取できます。
その上で私が提案する今夜の骨粗飯(こつそめし)は「鮭のちゃんちゃん焼き」です。同じくビタミンDが多く含まれているキノコを添えてもよし、何より作るのがものすごく簡単です。本当はカルシウムも一緒に取れると良いため「鮭のクリームパスタ」も候補に上がるのですが少し難しく、何かもっと気軽なものがないか探しています。
骨粗鬆症のゴールは骨密度をあげることではありません。あくまで『骨折をしない』がゴールです。治療を自己中断すると骨折率が上がることは過去のデータからも明らかであり、患者さん自身が持続可能であるオーダーメイド治療が大切となってきます。
自分自身のために努力できる『料理』は持続可能な骨粗鬆症治療の重要なポイントとなるかもしれません。ぜひ、「私の骨粗飯」の開発をしてお医者さんと一緒に骨粗鬆症治療を行ってみてください。良いレシピがありましたらぜひ教えていただければ幸いです。
(執筆者紹介/北海道せき損センター整形外科副部長)

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