ワインを飲めば健康になる?
テレビで有名な精神科の先生が「ワインを飲めば健康になる。」と言っていました。ワイン好きには心地の良いフレーズだったので、ワインについて少し調べてみました。
世界で最も多くの人を魅了しているアルコール飲料はワインです。そして、古くから健康に良いとされており、「適量なら」毎日飲むことで、日々、健康的に過ごせるとも言われています。
ところで、なぜワインが健康にいいとされるのでしょう。
ワインの成分として注目されているのはフラボノイドとレスベラトロールです。これらは抗酸化作用、抗炎症作用、血管拡張作用を持ちます。そして、ワインには健康にとって非常に重要な栄養成分であるポリフェノールが豊富に含まれています。動脈内のコレステロールや脂肪性プラークの沈着を減らす作用があり、体全体でその効果を発揮されます。さらに、心臓病、がん、骨粗しょう症および老化に対しても、免疫システムをうまく機能させ、感染症から保護し、代謝のスピードを向上させます。ワインに含まれるアルコールは自然の血管拡張剤として作用し、血圧制御にも役立つとされています。
ただし、ここまでの話の前提は「適量なら」でした。「適量」とはワイングラス1杯だそうです。飲み過ぎにはご注意ください。
〔執筆者紹介〕
美唄市医師会・田中康夫
市立美唄病院副院長
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