北見工業大学はカーボンニュートラルの実現に向けた研究に取り組んでいます。2024年3月には、その取組の一環として美幌町実証実験住宅を建設しました。美幌町実証実験住宅では、『地域社会・経済の発展』と『地域の炭素資源の有効活用』の両立によりカーボンニュートラルを目指す『地域共生カーボンリサイクル』の実現を目標に様々な研究を進めています。
◆研究紹介
▽地域の炭素資源をエネルギーへ変換(研究者:植西 徹)
炭素資源を水・二酸化炭素と併せて、化学反応により変化させることで燃料などを得ることができ、燃料などは自動車や住宅内での発電に利用することで、照明や冷暖房での利用、バッテリで貯めることができます。本住宅ではこのシステムの要素技術や制御の高度化に関する研究を実施しています。
▽住宅屋根に設置する集風塔風車と風力発熱システム(研究者:松村 昌典)
住宅の省エネ化に寄与することを目的に新たに集風塔風車を開発しました。本住宅では、複数の集風塔風車の実証実験を行い、最適な条件を明らかにします。
▽再生可能エネルギー電源利用を最大化する制御手法(研究者:髙橋 理音)
電力分野でも再生可能エネルギーの導入が進められていますが、今後は住民生活ベースでも電力の再エネ化を図り、脱炭素社会に向けて取り組んでいくべき時代と言えます。
本研究では、商用電源との併用を前提とし、低コストかつ簡単な設備構成で再生可能エネルギー発電を最大化するシステムを開発します。
▽寒冷地でエアコン併用「床暖房」(研究者:森田 慎一)
エアコンと床暖房の併用運転により、即暖と省エネを同時に実現できる運転方法を解明し、快適さと便利さを高めつつカーボンニュートラルを実現します。
▽住宅換気システムに用いるサイクロン式給気フード(研究者:松村 昌典)
北見工業大学で開発されたサイクロン式給気フードの性能向上と小型化を目的として研究を実施しています。
◆もっと詳しく知りたい方は
5つの研究の詳細は美幌町ホームページに掲載していますのでご覧ください。
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