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このまち大好き!芽室の歴史探訪

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北海道芽室町

■その96「上美生中学校」芽室町上美生五線三十一番地)
芽室歴史探訪会 土岐一雄
昭和二十二(一九四七)年五月、学制改革により上美生中学校として上美生小学校に併置されたが、同二十五(一九五〇)年九月三十日、上美生四線三十六番地に建設された独立校舎へ移転した。
戦後の学制改革により、九校(分校を含む)で出発した芽室町の中学校は、同四十六(一九七一)年度には五校となっていた。
これは、農村部において農業の規模の拡大と機械化の流れの中で離農が増加してきたことによるものであり、当校も、同四十五(一九七〇)年頃までは生徒数も増え、順調な発展を見せてきていた。
しかし、次第に加速してくる生徒数の減少により、農村部の中学校は小規模化に伴う教員配置数の減少や教育効果の低下という問題を慢性的に抱えるようになっていた。
そこで、町は少人数中学校の統廃合によりこの問題の解決を図ろうと考え、地域との協議を進めてきた。しかし、地域の反対の声は強く、校下挙げての存続希望の声が続いていた。
こうした中で、上美生中学校は芽室町市街地から遠いこと、生徒数の大きな減少がなく三学級を維持できること、上美生地区として一市街地を形成していること、等々の条件を考慮し、独立校として残されることになった。
こうして、統廃合の危機を地域に支えられて乗り越えてきたこともあり、教育活動は地域との結びつきの強いものが多い。
現校舎は、平成七(一九九五)年三月に竣工したもので、木材が多用された温もりのある建築となっている。

■引用・参考文献
「上美生小学校創立十五周年・中学校創立五十周年みずばしょう」記念事業協賛会昭和五十三年十二月六日発行
「開拓百年記念上美生郷土史」開拓百年記念事業協賛会平成十四年十月三十一日発行
「芽室町百年史」芽室町役場平成十二年発行

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