今月は9月号に続き、〝オカカオさん〟のお話です。
第2回目は『「子育てって」しあわせです』というお話です。
心身共に限界にあったとき、3歳児健診で町の保健師さんと出会いました。「困っていることはないですか?」と聞かれ、「上の子がかわいく思えなくなり辛い」と、ずっと誰にも言えずにいた心うちを泣きながら話しました。私の気持ちを受け止め、「お母さん、よくやってるよ」と優しく声をかけてくれました。保健師さんからの紹介で、お兄ちゃんは発語が少なかったこともあって、発達支援センターに通うことになり、私はペアレントトレーニング(子どもとの関わり方を学ぶプログラム)を始めることになりました。身内と話をするより、町の職員さんの方が素直に何でも相談することができて、私には合っていました。話を聞いてくれる人ができたことが何よりとても大きかったです。勇気を出して「辛い」と声を上げて本当によかったと思っています。
教わったことを実践していくうちに、お兄ちゃんの癇癪(かんしゃく)は少なくなっていきました。私の気持ちの安定と、関わり方の変化で、お兄ちゃんも「ぼくのことをちゃんと見てくれている」と感じてくれていたのだと思います。
4歳になるころ、お兄ちゃんは幼稚園へ入園し、集団生活の中で確実に成長していきました。周りの子の影響でご飯も食べるようになりました。今思うと、下の子が産まれたばかりのころ、一番不安でストレスを抱えていたのはお兄ちゃんだったと思います(お兄ちゃんごめんね)。
先日一緒にお風呂に入ったとき、「お母さん、いつまでにぃにの髪の毛洗うの?」ときいたら、「19歳!」ですって!まさかそんな答えが返ってくるなんて想像できないですよね、笑っちゃいましたよ!子どもって自分とは違った感性を持っていて楽しいです。
子育ては大変なこともあるけれど、今しかないこの時間が私にはかけがえないものです。子どもたちからたくさんの愛情をもらって、私は今、人生で一番しあわせです。
(今月号で〝オカカオさん〟のお話は終わりです)
問合せ:子育て支援課発達支援係
【電話】62-3159
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