今月号からは町内在住の〝まりりんさん〟のお話が始まります。今回は『「子育て」って、つらいです』というお話です。
生まれたときは驚くほど安産で、0歳のころは手がかからなくて大人しい子でした。人見知りもしなかったので、知り合いに預けても泣きませんでした。この頃は子育てでつらいと思うことはありませんでしたが、親戚から「この子はちょっと周りと違うんじゃない」と言われたのを覚えています。1歳のとき、他の子が言葉をしゃべりだしても全然しゃべらなかったので保健師さんに相談したら、支援センターを紹介されました。私としては、「言葉を引き出すための遊びを教えてほしい」くらいの気持ちで相談したので、通うところを紹介されるのは正直不本意でしたが、通っているうちに、外でずっと石を並べていたり、人と手をつなぐのを嫌がる我が子を見て、他の子との違いを感じるようになりました。
1歳半から少人数の保育所に通い始めましたが、小学校進学を見据えて、年少の後半に人数の多い保育園に移りました。この頃、この子に診断がつくなら知りたいと思っていたので、病院を受診し発達障がいの診断を受けていました。新しい保育園では障がいがある子と無い子で活動をはっきりと分けるところだったので、園での様子を見るのがつらいときがありました。環境を変えた方が良いのではと思うようになり、周囲の反対もありましたが、思い切って年中から別の幼稚園に移りました。新しい園ではクラスの一員として暖かく受け入れてくれましたが、環境がとても重要であることを知るにつれ、小学校入学後の生活が不安になってきました。情報を集めているうちに、今住んでいる地域は、小学校から就労までの時期の支援が乏しいと感じるようになり、子どものために生活の場を移すことを考えるようになりました。
小学校入学までは我が子を人前に出すのが嫌で、〝つらい〟と感じることが多かったですが、仲間もいたので何とか乗り切ることができましたね。
(次号につづきます)
問合せ:子育て支援課発達支援係
【電話】62-3159
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