今月号も“まりりんさん”のお話です。今回は『「子育て」って、「逃げるが勝ちもあり」です』というお話です。
小学校入学のタイミングで転居することを考え、道内のいろいろな町を調べました。結果、義務教育後の選択肢も多く、支援が手厚い十勝に家族で転居しました。最初の小学校は小規模校で、障害がある子もない子も常に一緒に過ごせるところでした。子ども同士のちょっとしたトラブルはありましたが、先生がフォローしてくれたので大きな問題にはなりませんでした。以前は私たちの子育てに否定的だった義父母が運動会を見に来たときに、「いい学校に入ったね」と言われたことが今でも印象に残っています。数年後、夫の仕事の都合で転居することになり、事前に何度も候補先の学校を見学して、芽室町に住むことに決めました。新しい学校は風通しがよく、先生も子どもたちも協力的でした。仲の良い友達ができたこともうれしかったですね。
中学校に上がると、高校進学のことを考えるようになりました。本人の能力を考えて候補をいくつか絞っていたのですが、本人が希望したのはそことは別の高校でした。中2のときに見学に行き、そのときの印象がとても良かったようです。親も学校の先生もその学校では3年間続けられないと思いましたが、周囲がいろいろ言っても、本人の行きたい気持ちは変わりませんでしたね。小学校のときの先生に相談したら「ダメだったら、そのとき考えればいい」と言われたことも後押しとなり、本人の希望する高校に進学することになりました。
小中学校時代の子育ては、それまでと違い一緒に過ごす時間が減ったので、私自身心のゆとりができました。嫌なことは避けて、本人にあった環境を探すことに力を注いでいたので、この頃の私は「(嫌なことからは)逃げるが勝ち」と思って過ごしていました。
(次号につづきます)
問合せ:子育て支援課発達支援係
【電話】62-3159
<この記事についてアンケートにご協力ください。>