今月号も〝にゃんこ〟さんのお話です。今回は『「子育て」って、一緒に楽しみを見つける時間です』というお話です。
子どもが小学校に入学するときには、本人の特性を理解してほしいと思い、「我が子の説明書」をプリントにして、先生やクラスの保護者に渡しました。最初は、色々なことができるようになってほしい、他の子に早く追いついてほしいという親の願いから、「いつまでに○○ができるように…」と自分の中で目標を作っていました。
クラスの子とのトラブルが目立つようになってきたのは2年生のころからです。泣き声が苦手で、泣いている子の口をふさごうとしたり、強引に部屋を出ていこうとすることがありました。親としては落ち込んだり、眠れなくなることもありましたね。この頃から、〝他の子と同じ〟を目指すのではなく、「本人の特性は変えられない。興味のあることを伸ばしてあげよう」と考えるようになり、本人が興味を示す場所に連れていくようになりました。4年生になると、学校に行き渋るようになったので、学校以外で過ごす場所を探しました。学校以外にも目を向けるようになると、学校だけが学びの場ではないと思えるようになり、私自身気持ちが楽になりました。学校生活に不安を訴えることもあったので、先生に相談して個別対応を増やしてもらいました。
高学年になった時には、先生方の支援もあり、学校生活は順調で、クラスの中に居やすくなりました。歴史に興味を持つようになり、学校生活の中で楽しいことが増えていきました。家では親子の会話が楽しくなってきましたね。低学年の頃は、「子どもを自立させなきゃ」と親自身が頑張っていましたが、高学年になると、「一緒に楽しみを見つけよう」「この子にあった学びを見つけよう」と考え方を切り替えるようになりました。
小学校高学年のころの子育ては、家族で一緒に楽しみを見つける時間でしたね。
(今月号で〝にゃんこ〟さんの話は終わりです)
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