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特集 新嵐山スカイパークのこれから

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北海道芽室町

■新嵐山スカイパーク 清算までのスケジュール

■三セク「新嵐山」清算へ
地元新聞によって報道があったのが7月13日のこと。「債務超過が続き、今年度は資金繰りが逼迫(ひっぱく)、危機的状況」であるため「町民の財産である新嵐山スカイパークを守っていくため、第三セクターであるめむろ新嵐山株式会社を令和7年3月末に清算する」と、12日に開かれた町議会全員協議会で、町が説明したことを受けての報道でした。
債務超過、第三セクター、清算などの普段聞きなれない言葉の意味を解説しながら、新嵐山スカイパークのこれからを特集します。
新嵐山スカイパークを運営する「めむろ新嵐山(株)」は、平成18年から同パークの指定管理を担っています。同社は、芽室町が100%出資して設立した会社で、このように地方公共団体が出資して設立した会社を第三セクターと呼び、第三セクターの役割として、公的な地域課題を解決する事業を実施しながらも、売上を確保していく役割があります。しかし、近年は新型コロナウイルスなどの影響により、特に宿舎部門の宿泊、宴会等で大幅な売上減少が続き、令和4年度は黒字決算だったものの、令和元年度からの3期連続赤字決算が響き、債務超過に至ったものです。
債務超過とは、会社が抱えている未払金や借入金などの負債の総額が、現金や機械、建物など資産の総額を超えている財務状況のことを指し、機械や建物を全て現金化しても、未払金や借入金を払えない状況といえます。
債務超過が続くなかで、今年度は資金繰りが逼迫しており、今の形態、経営状況のままでの継続は限界と判断したことから、町は、同社を清算する方針を固めたというのが詳細な経緯です。
清算とは、会社が事業を停止し解散した後、従業員や取引先への支払いや、借入金の返済など、所有する資産や負債を処分する手続きを行うことを言います。
町は、債務超過に至った要因が、コロナ禍による売り上げの落ち込みと、コロナ禍前に積算していた町からの委託料の額との乖離にあるとして、令和元年度から3年度までの乖離(かいり)分を、補助金として交付するため、9月議会に補正予算を提案する予定です。
また、同社による指定管理期間を令和7年度末まで延長し、その期間内に清算に向けた作業を進めていこうとを考えています。

■新嵐山はこれからどうなっていく?
令和2年3月、町は、新嵐山活用計画「Ruralinnザ・スカイパーク」を策定しました。キャンピングエリアの設置、グランピングサイト拡充、レストランのリニューアル、フィールドを活用してのイベント開催など、新たな魅力づくりに向けて取り組んできました。コロナ禍による影響もあり、コロナ前の売り上げには戻っていませんが、新嵐山スカイパークは、継続して営業し、皆様にもこれまでどおり利用いただけます。
今後、町は、町民の財産である新嵐山スカイパークを守るため、また、町民にとっても自慢できる、誇ることのできる魅力ある新嵐山スカイパークを目指すため、町全体の観光振興をまとめた観光ビジョンを令和5年度末までに策定するほか、同時期までに、新嵐山スカイパークの運営についての手法を模索し、令和7年度以降、新たな経営体での運営を目指して取り組みを進めていきます。

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