『農畜産物の生産見込みについて』
個人差はあると思いますが、私にとっては、本当にあっという間に12月、そして年末を迎える感覚があります。みなさんはいかがでしょうか?今月も先月号に続き農業関連の話題となりますが、先月22日に芽室町の令和6年産農畜産物生産見込みが公表されました。結果的には畑作部門が約279億7千万円、酪農・畜産部門が約103億円、合計約382億7千万円で史上最高の生産額となりました。しかし、物価高騰、肥料、飼料、燃料等の経費がかなり増加しており、所得に結びついていない傾向で、「(史上最高の生産額も)実感が沸かない」というのが生産者のみなさんの感想のようです。今年は比較的順調に作業が進みましたが、猛暑の中でこの生産額を記録したことは生産者の皆さんのご尽力だと感謝したいと思います。
ただし、生産額と所得とは一概に一致しないものでもあります。物価が高止まりしている中、様々な食品の原材料として使用されることが多い農畜産物は、なかなか価格に転嫁しにくい、あるいは転嫁が遅れてしまう傾向があります。加工食品などの製品価格は高騰しますが、その原材料にも適正な価格設定をしていく必要があると思います。現在国では「食料・農業・農村基本法」の改正に基づく「食料・農業・農村基本計画」を策定中であり、日本の食料自給率をどう考えていくのか?あるいは農畜産物の適正な価格設定などについても議論が進められています。日本を支える食料基地として、また芽室町における産業・雇用の基盤となる農畜産業について、その価値と役割を明確に打ち出していただきたいと思いますね。その上で未来に続く芽室町農業を町行政としても支えていきたいと考えております。
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