今月号から3回にわたって町内在住“こんこんさん”のお話を連載します。今月は『「子育て」って頑張りすぎずほどほどに(1)』というお話です。
長男が産まれ、初めて経験する育児は“つまずき”ばかりで、今でもこのころの写真を見るとしんどかった思い出がよみがえってきます。公立芽室病院では、当時母乳育児を推奨していました。おっぱいなんて自然と飲んでくれるものと思っていたのですが、長男は上手に飲んでくれず体重がどんどん減っていきました。1か月が経ったころ私は乳腺炎と診断され、発熱、母乳のつまりを取るマッサージの激痛、食事制限に悩まされました。周りからは、順調に進んでいるママたちの声が聞こえてきて、気持ちが落ち込むばかりで、このころはめそめそ泣きながら育児をしていました。「子どもを大きくしなきゃ」と必死で、楽しいと感じる余裕は全然なかったです。
出産が24歳と早かったので、近くに悩みを話せるママ友もいなくて、私は助産師さんに相談したり、本を読んだりして知識を得ていました。産後は精神的に落ち込みやすくて、けっこう泣きながら育児をしている人は多いみたいですね。もし今悩んでいるお母さんがいたら、私は経験があるから、力になりたいなって思います。
長男が3歳になったとき、次男が産まれました。好きだった介護の仕事もしばらく休んで、子どもといる時間を増やしました。次男は母乳で悩むこともなく、子育てがいきいきとしてきて、“お母さんをやれているな”という実感が湧きました。長男のときにつまずきを経験していなかったら、こんな気持ちにはなれなかったかもしれません。辛い経験があったから、子育ての楽しさに気付くことができたと思っています。(次号につづく)
問合せ:子育て支援課発達支援係
【電話】62-3159
<この記事についてアンケートにご協力ください。>