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町長室から 芽室町長手島旭

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北海道芽室町

■「芽室文芸」発刊50号と町民文化』
寒さも緩み、日高山脈の残雪や道端の小さな緑を感じながら、春の訪れが近づいていることを実感する季節となりました。例年4月号の話題は「新天地」「転勤・入学・進学」など新たな生活をテーマとすることが多いのですが、今回は少し違ったお話をさせていただきます。
町民の皆さんや町に縁のある方々に執筆いただき、芽室町の文化の推進と発表・交流の場とされてきた「芽室文芸」が第50号という節目の記念特集号の発刊を迎えられ、編集委員長である岩野真志さん、事務局の吉藤清隆さんにお越しいただき、報告と贈呈をいただきました。昭和48年に「若い木」という名称で、芽室町文化協会が発行する町民文芸誌として発刊され以降、現在は編集委員会が中心となり毎年編集・発刊されており、長年にわたる編集委員の皆様のご尽力と創作活動、執筆等にご協力いただいた多くの皆様に心から感謝申し上げます。
特に今回の記念特集号には個人的にも縁の深い方々の執筆が多く、じっくり読んでみたいと思っているところです。
町民文化の振興・推進という観点で申し上げると、書籍に触れ、歴史に触れ、町民や縁のある方の想いを知るということはとても大切なことだと思います。しかし、最近、インターネットの普及や電子図書の推進などもあって、どんどん紙のページをめくる機会が少なくなってきました。新聞でさえ「電子版」で読めばいいという風潮もあるのではないかと思います。確かにデジタル等によって情報を得たり、学習することも便利でいいなと思いながらも、例えば春の日差しを浴びながらゆっくりとした空間で本を読む時間が、人間の豊かさをもたらしてくれるのではないかとも感じております。十勝管内でも本屋さんが閉店し、嘆きの声が多く聞かれます。本を手に取り、読む文化というものも無くしてはいけないなと感じます。私も少し時間があればゆっくりと、春の訪れを感じながら「芽室文芸」第50号を読んでみたいと思います。

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