町民からの消費生活相談を受け付けています
■「デジタル終活!」~遺された家族が困らないために~
スマートフォンやパソコン等が普及した現代社会ならではの遺品として「デジタル遺品」があります。故人がネット上に保有していた資産のデータやサブスクリクション(以下サブスク)※を契約していた場合、遺族が契約内容の確認や解約をしたくてもID・パスワード(アカウント)の手がかりがないため手続きに困るケースがみられます。
※サブスクとは…月額や年額といった定額料金を支払うことで一定期間、商品やサービスを利用できる仕組み。例として音楽配信や動画配信。
▽相談事例
・先日母が亡くなった。母が契約していた通販サイトの有料会員を解約したいがIDやパスワードがわからないため、会員ページにログインできず、手続きが何もできない。
・亡くなった夫が利用していた決済アプリの残高が10万円あることが分かった。しかし、夫のスマートフォンのロックが解除できないため、詳細が確認できない。
・亡くなった兄は、生前にネット銀行で口座を開設していたようだ。契約先を確認するために携帯電話会社の店舗でスマホの画面ロックを解除してほしいと依頼したが「初期化はできるが、画面ロックは解除できない」と言われた。
▽事例からみる特徴
・故人のスマホやパソコン等のパスワードがわからない場合、第三者がロック解除することは困難です。
・故人がネット銀行やコード決済サービスを利用していた場合、財産を相続するために死亡の事実や相続人が確認できる書類等が必要になります。
・サブスクの契約は、契約者本人が亡くなったとしても、解約手続きを行わない限り、請求が続きます。契約者が死亡していたとしても、事業者はその事実を知る手段がありませんので相続人となる遺族等が解約手続きを行う必要があります。
(独)国民生活センター資料より
▽消費者へのアドバイス
対策1.スマホのパスワードを書いた紙を保管しておく。
対策2.契約中のサービスのID・パスワード(アカウント)を整理しておく。
対策3.エンディングノートを活用する。
対策4.自分が亡くなったあとスマホのアカウントの情報にアクセスできる人を指名しておく。
※スマホのソフトウェア提供事業者(Apple,Google)では、アカウントの保有者が亡くなった場合に誰がそのアカウントの情報にアクセスできるようにするのかを設定しておくことができるサービスを提供しています。事前に設定しておくことで遺族が故人のアカウントにアクセスでき、デジタル遺品を確認しやすくなります。
▽消費生活センター 一人で悩まず、気軽に相談を!
Q1.どのような内容を相談できますか?
「商品やサービスの契約で事業者とトラブルになった」「製品を使ってけがをした」などの、消費生活に関する消費者と事業者間のトラブルについて相談できます。消費生活相談員が事業者との自主交渉の方法や具体的な解決策などについて助言します。ケースによっては交渉の手伝い(あっせん)をすることもあります。
Q2.事前に準備しておくとよいものはありますか?
契約書等の関係書類やトラブルに至った状況についてのメモ、トラブルが起きた物の写真などを用意しておくとよいでしょう。
Q3.料金はかかりますか?また、秘密は守られますか?
相談は無料ですが、電話による相談の場合は通話料金がかかります。消費生活相談員には守秘義務がありますので安心してご相談ください。
■漢方のお話と薬膳ケーキ調理実習
日時:1月31日(金)13時30分~
場所:芽室町中央公民館3階調理室
講師:前田恵美子さん(漢方サロン and 薬膳カフェFig)
参加費:会員500円、会員外1,000円、托児あり別料金
申込:【電話】0155-62-9000
■無料弁護士相談会(相続、多重債務、契約トラブル等)
日時:2月6日(木)18時~20時1人30分
場所:めむろーど3階
担当:野村弘弁護士
申込:【電話】0155-62-6556
編集・発行:芽室町消費生活センター
相談受付:平日10時~16時
【電話】62-6556
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