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自治体の皆さまへ

ストップ・ザ悪質商法~被害の未然防止を目指して~

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北海道芽室町

町民からの消費生活相談を受け付けています

■相談事例 大切な葬儀でトラブル発生!
▽Q
葬儀社に頼んで親族の葬儀を行ったが、内容や価格が事前説明と大きく異なっていた。詳細な見積書を求めるとともに過大に支払った金額を返還して欲しい。

▽A
1.葬儀で提供されるサービスの注意点
葬儀で提供されるサービスは多岐にわたり、費用の項目が複雑であることや、親しい人との死別という事態に冷静に対応ができなかったり、葬儀社の説明や消費者の理解が不足していたりすると、葬儀の料金やサービス内容に納得できずにトラブルになることもあります。

2.相談事例から見る特徴と問題点
(1)消費者は短時間で様々な判断をしなければならない
現代では多くの方が病院で亡くなっていますが、亡くなった後、ご遺体は病院から速やかに運び出すことが求められるため、ご遺体の搬送・安置の手配、安置と並行して葬儀社を探すことになります。

(2)葬儀社と十分な話し合いができないこともある
喪主となる人は親しい人との死別の悲しみを抱えたまま葬儀の準備をすることとなりますので、冷静に対応することが難しい状況がうかがえます。慎重に葬儀社を選ぶことができなかったり、葬儀社から説明された内容が十分に理解できなかったりするようです。また、葬儀について知識や経験が十分でない場合、価格やサービス内容について具体的に確認したほうが良い点等もわからない場合もあります。

(3)追加サービスにより請求金額が高額になることがある
葬儀費用は参列者の人数によって増減する変動費(人件費、料理、香典返し等)が大きな割合を占めています。当初の予定よりも参列者が増えると追加費用が発生します。

3.相談事例への助言
葬儀社が見積書を提出しない場合は、書面での提出を求め、詳細を一つずつ確認するようにしてください。
また、カタログやホームページの写真はイメージであることが多いので、その点も確認するとよいでしょう。
葬儀はクーリング・オフ対象外ですので、契約解除はできません。
ただし、納得できない箇所がある場合は、遠慮せずに葬儀社に説明を求めるとよいでしょう。

■消費者へのアドバイス
▼もしもの時に備えて
▽葬儀の希望やイメージを考えて情報収集をしましょう
どのような葬儀を希望するのか、可能であれば家族等と相談し、葬儀に関する情報収集をしておけば、もしもの時に冷静に対応できます。

▽費用や希望をかなえてくれる葬儀社を探しておきましょう
見積書の請求に応じてくれる、費用について理解できるように説明してくれる、質問にも丁寧に答えてもらえる葬儀社を選びましょう。予算や希望は葬儀社にはっきりと伝え、納得できるまで相談や打ち合わせをしましょう。

▼葬儀の準備で
▽葬儀社との打ち合わせは親族や第三者など複数で行いましょう
冷静な人と一緒に話を聴くことで、葬儀社の説明の聞き漏らしや確認し忘れを防ぐことが期待できます。喪主だけでは気付けないこともあります。

▽見積書を確認しましょう。特に参列者の人数によって増減する項目には注意が必要です
見積金額と請求金額が大きくことなる場合があります。見積書の項目はよく確認し、どのような葬儀にするのか、葬儀社と丁寧に打ち合わせをしておきましょう。

参考:国民生活センター公式サイト
・葬儀は事前に契約していた金額よりも高額になることがあるの?
・大切な葬儀で料金トラブル発生!

編集・発行:芽室町消費生活センター
相談受付:平日10時~16時
【電話】62-6556

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